自分の足から作るレザーシューズ。Hender Schemeの新シリーズ『foot cast』

by Keita Miki

Hender Scheme(エンダースキーマ)のセルフ・モデリング・プロダクト『foot cast』が、4月24日(土)より、順次発売される。

ファッションの領域におけるテクノロジーを用いたジャストフィットの提案に対し、伝統的な革靴のオーダーメイドでも、テクノロジカルなスニーカーの文脈でもない、Hender Schemeなりのアプローチを形にした新たなプロダクトとなる『foot cast』。

購入した製品が完成形ではなく、手に取った人がそのプロセスに参加することで、人それぞれのプロダクトをつくりだす『foot cast』は、「人から人へモノは渡っていき、製品になって、それを人が使ってその人なりの完成品になっていく」というブランドのアイデンティティを如実に表現している。

足形をモデリングする手法としては、レザーの可塑性を活用して立体物を成型する”ウェットフォーム技法”からヒントを得ており、「シューズを水で濡らす→足を入れて成型→乾かす」というプロセスを踏むことで、足の形に寄り添うレザーシューズをモデリングすることが可能に。

デザインの過程では、足を入れ成型する上で人それぞれ異なる足の形をしっかりモデリングできるよう、ラストは通常より甲の厚みを減らすなど、本プロダクトならではの特別な設計を行っている。

また、アッパーには1枚仕立てで使える張り感と、きめ細やかでしなやかさのあるキップレザーを、ソールには、足あたり、返り、沈みを考慮したイタリアンベンズをセレクト。これらのレザーは、全てモデリングに適した素材であるベジタブルタンニン鞣しによるものを採用している。

注目のファーストシーズンでは、6ホールとスリッポンタイプの2型が登場。6ホールはホールカットシューズをベースに、羽根とタンを縫合するステッチがポイント。シンプルなパンプスの形状のスリッポンタイプは、モデリングを想定し、履き口のサイズやシルエットを調整した。

さらに、モデリング・キットとして使用できるオリジナルのシューズボックスには、シューズを濡らす際に用いるPVCバッグ、完成したシューズを保湿するためのデリケートクリーム、イラスト付きの説明書が同梱。説明書のQRコードからは、詳しい手順を見ることができる動画にもアクセス出来る。

販売は、Hender Schemeの直営店であるスキマ各店舗、Hender Schemeの正規取扱店舗にて実施予定とのことなので、ぜひともお試しあれ。

【お問い合わせ先】
スキマ 恵比寿
東京都渋谷区恵比寿2-17-20 長谷川ビル 1F
TEL:03-6447-7448
営業時間:14:00~20:00(不定休)
http://henderscheme.com/

各38,500円(税込)

各36,300円(税込)