「ほんとは意味を知らないけど、わざわざ人に聞くのもなんか寒いな」というファッション用語をわかりやすく楽しく解説する『いまさら聞けないファッション用語辞典』。今週解説する言葉は ”リュクス”。
【第11回】リュクス(luxe)
Illustration:HONGAMA
Instagram:@hongama56
今回は簡単ですかね?ファッション誌でもよく出てくるリュクス。知らない方は今回覚えてしまいましょう。
[名詞]
華美、贅沢、豪華、優雅、高価で上品なこと。
要はラグジュアリーとほぼ同義語です。だいたい同じ場面で使用できます。ラグジュアリーは英語で、リュクスはフランス語なのですが、厳密に言うとニュアンスが微妙に違うので、使い分けられたらかなりの上級者です。リュクスの場合はラグジュアリーよりも本物志向という意味合いが強くなります。ラグジュアリーは単に豪華絢爛なブランド志向、セレブ志向のように物質的な贅沢さを表すのに対し、リュクスの場合はそこから、付加価値を見出せる豊かさがあるといった感じでしょうか。
それでは、 例文へ行ってみましょう。
○
店員「こちらまだ有名なブランドではないのですが、ただ高価なだけではなくて、こだわりの素材をふんだんに使用していて職人技が光る一点物なんですよ。」
客「なるほど。上品でリュクスな逸品ですね。」
解説:
ブランドバリューに左右されない、プレミアムな贅沢さを感じる時、こんな時はラグジュアリーよりリュクスがいいでしょう。
×
A「新しく時計買ったんだ。どう?」
B「フゥー!リュクシィだね!」
解説:
雰囲気で使ってる上にいらないアレンジ加えてますね。なんだか新しいですがクセがすごいので×です。
これで、ラグジュアリーとリュクスの違いを覚えられましたね。これからは誤った使い方をしてる人が居ればすぐさま指摘して、一瞬の優越感の為に少しづつ嫌われていく茨の道を行きましょう。