デザイナー飛世拓哉氏とデザイナー/ディレクター阿久津誠治氏の手掛けるブランド『エフィレボル(.efiLevol)』が2012年春夏コレクションを公開した。
7月に開催されたベルリン・ファッションウィークにて発表された今回のコレクションでは、ギリシア神話に登場する女性、パンドーラーのエピソードからインスピレーションを受け、“PANDORA – BOX”というテーマを設定。3月11日に発生した東日本大震災を“パンドラの箱”に置き換え、それでも日本人として、希望を捨てず、誇りをもってクリエーションを続けていくという強い意思が反映されたコレクションとなっている。
アイテム単位で見ていくと、甘編みの天竺とパンチングの様に見せる編みのニットをミックスさせたモノやパンチングを施したポリエステルなど、涼しさと軽さを感じさせる素材を多く採用。淡いピンクやグレイといった優しい色使いも特徴的だ。また、シーズンを象徴するアイテムの1つであるマドラスチェックのセットアップは、布帛のチェック地を同スペックで編みたてた麻混のニットを制作し、新たな見え方を探求。エアリーで流れるようなフォルムを生み出すパターンニングを用い、ミニマルかつエレガントなデザインに落とし込んでいる。
なお、今回公開された画像は2011年春夏コレクションの一部であり、レディースやその他のラインは後日改めて公開されるとのこと。そちらの方も楽しみにしておくとしよう。