高品質なタイやスカーフで世界的に知られる英国ブランド［Drake’s（ドレイクス）］。現在ロンドンにある［Drake’s］の直営店ではタイやスカーフ以外にもシャツやサングラスなど様々なアイテムを取り扱っている。その中でも自社工場にて生産されている英国製のタイとシャツについて［Drake’s］のクレエイティブディレクターであるマイケル・ヒルへのインタビューを紹介する。

— まず、［Drake’s］のタイの魅力を教えてください。

マイケル・ヒル：英国製のタイはロンドンのHaberdashery Streetにあるオフィスに併設されている自社工場にて生産されています。オフィスがあるエリアは300年前にネクタイの生地に使われる絹織物で栄えたエリアです。

この場所には昔からタイ作りの職人が住んでおり、彼らがいるからこそ［Drake’s］というブランドは成り立っています。デザインと生産背景がしっかりしていることが［Drake’s］の長所であり、私たちは生産背景が無ければ商品の価値は薄れてしまうと考えています。

職人、土地含めて［Drake’s］というブランド、商品が生まれるのです。

— ［Drake’s］のタイの中で代表する素材をいくつか教えてください。

マイケル・ヒル：一つは50オンスのプリント生地。この生地はマンチェスターの郊外のある場所で、手作業で生産されています。手染めの生地でこういった伝統的に生み出される手の込んだいいもので商品を作り続けていきたいと思っています。

もう一つはグレナディンという生地。イタリアで織られている生地なのですが、なんと世界に6台しかない1923年製の織機で未だに生産されています。この織機ですと生産スピードは非常にゆっくりですが、この生産方法でないと出せない素材感や味わいがあります。

素材に関してもこの様な背景やストーリーをとても大切にしています。「作ること」というのは「加えること」で元になる素材、生地が良ければさらに素晴らしいモノが出来上がります。

— 次に［Drake’s］がシャツを始めた経緯、タイとシャツの関係性について教えてください。

マイケル・ヒル：直営店でシャツを取り扱っていたのですが、当時はイタリア製のシャツを仕入れ、取り扱っていました。イギリス製のシャツは現在では非常に少なく生産できる工場も限られている為、フォーマル向けのシャツばかりで自分たちのタイのバリエーションに対して合うシャツが少なく、満足いくラインナップが揃えられなかったのです。そこで私たちは自分たちの手でシャツを作ることに決めました。

2013年、サマーセットにシャツ専用の自社工場を持つことができたので、シャツの生産にタイのノウハウを生かすだけでなく、タイとシャツの組み合わせで、より強い［Drake’s］としてのアイデンティティを表現できるようになりました。タイはシャツと組み合わせることで多くの可能性が広がります。

タイもシャツもどちらも自社工場にて生産することにより、シナジーが生まれ、2つのスタイルのマッチングは格段に上がりました。

— 最後に［Drake’s］の商品に対するこだわりを教えてください。

マイケル・ヒル：ローマテリアルの、糸から商品作りが始まります。私たちは常にどうしたら良いものが作れるかということを考えながら生産しています。値段よりも価値があるものを作るということにポリシーを持っています。

早く作る方法、安く作る方法はたくさんあると思いますが、職人の手によって作られている物を大切にしています。そこは変えたくない部分です。

■現在阪急百貨店にて［Drake’s］のオーダーイベントが開催中。(～3月24日（火）まで)
詳細は下記、リンクにて。

阪急メンズ大阪　http://www.hankyu-dept.co.jp/mens/h/shirt_tie/
阪急メンズ東京　http://news.hankyu-dept.jp/mens-tokyo/event/?c=zoom&pk=879

【お問い合わせ先】
渡辺産業プレスルーム
TEL：03-5466-3446
http://www.british-made.jp