90年代のロンドンで主流となった商業的なナイトクラブの正反対を目指し、ハウスやテクノを始め、ジャングル、2ステップやダブステップなど、ロンドンから生まれる独特なダンスミュージックの発信源ともなってきた。クラブミュージックを愛する者だったら、その名を知らぬ者はいない、ロンドンのクラブカルチャーと共に歩んできた伝説的な“箱”だ。
そんな『fabric』の13年にも渡る歴史の変遷、そして彼らの哲学をポスターやアートワークを通して、視覚的に辿るエキシビション『US by fabric』が渋谷のDIESEL ART GALLERYにて11月16日(金)から開催される。
実はfabric創設者のキース・ライリーは大の日本好き。fabricがネクストステージに進むためにも、初のアートエキシビションの開催はどうしても日本が良かったという。
「私たちのアートを紹介する機会を与えてもらったことにとても感謝しています。日本という確かな審美眼をもった国で、私たちの最初のエキシビションができることに喜びを感じています。かねてより日本文化と、繊細な美を表現する能力に尊敬の念を持っていて、影響を受けているので、そういった経緯からある種の凱旋のように私は感じています」とキース・ライリー。
会場に展示されるのは、写真やモデルメイキング、純粋なデザインなど、約30点の作品群。fabricのこれまでの音楽的パフォーマンスとリリース活動の全貌を、僕たちに“音”ではなく、“ヴィジュアル”でみせつける。
言うなれば、ロンドンのカルチャーの黎明期から成熟期までを一気に体験できるエキシビション。音楽好きでなくとも、足を運んでみる価値はありそうだ。
期間:2012年11月16日(金)〜2013年2月15日(金)
場所: DIESEL ART GALLERY
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
開館時間:11:30~21:00
休館日:不定休
問い合わせ先
DIESEL ART GALLERY
Tel:03-6427-5955
http://www.diesel.co.jp/art