“すべてを忘れるくらい何かに熱中する人たちを応援する”クリエイティブエナジー飲料ブランド『burn』が主催する世界規模のDJコンテスト『burn STUDIOS RESIDENCY』。当Masteredでも、その動向を日本代表決定戦から追いかけてきた同コンテストのグローバル・ブートキャンプ(最終合宿)が、クラブミューックの聖地スペイン・イビサ島にて、2013年5月21日(火)~6月3日(月)にかけて開催された。
ヨーロッパ各国を中心に、今回初めて参加する日本やブラジルなど、計18カ国からそれぞれの国内決勝戦を勝ち抜いた18組19名のファイナリストが一同に集結したこのグローバル・ブートキャンプだが、日本からは前回もお伝えした通り、YAMATOが参戦。イビサ島屈指のクラブ「SANKEYS」「CAFÉ MAMBO」「PRIVILEGE」の公式レジデントDJの権利(3組)を獲得するべく、熱いトレーニングセッションとDJバトルを繰り広げた。
2週間にわたるグローバル・ブートキャンプでは、Avicii、Steve Lawler、Fatboy Slim、Joe Goddard(Hot Chip)、Solomun、Maceo Plexら総勢6名の世界トップDJのメンターが入れ替わり立ち替わり会場に駆けつけ、各国代表DJに直接DJテクニックを指導。中でもキャンプ9日目、会場に訪れたAviciiからはクラス終了後、思わぬサプライズが発表された。なんと、Aviciiは7月21日(日)にハンガリーのブタペストで行われるフェス『burn YARD in Budapest』で、Aviciiと共演できるパートナーとして、日本代表であるYAMATOとイタリア代表のFIRE FLOWERZを逆指名。Aviciiと共演する日本人はYAMATOが初めてということもあり、会場は大きな盛り上がりを見せた。
そして、ブートキャンプの終了間際、レジデントDJとしてイビサに残れる3名が発表されたが、YAMATOは技術力や表現力などは高く評価されたものの、作曲を不得意とすることなどで、惜しくもレジデントDJからは落選。しかし、前述の『burn YARD in Budapest』の出演権獲得や、聖地イビサでの経験は何物にも代えがたい大きな財産となったことであろう。
世界各国の気鋭DJたちに、大きなチャンスを提供する『burn STUDIOS RESIDENCY』。今回は参加できなかったという方も、次回の開催時にはぜひ「我こそは」とその舞台に名乗りを挙げてみて欲しい。
■メンター「Avicii」コメント
「参加DJ全員のミックスを聞いたけど、YAMATOのが断トツ素晴らしかった。DJを本格的に初めてまだ2年しか経っていないということにも驚いた。彼の持つDJ技術とパフォーマンスを遺憾なく発揮すれば、きっとフェス(burn YARD in Budapest)も盛り上がると思う。7月にハンガリーで共演できることを楽しみにしている。」
■日本代表DJ「YAMATO」コメント
「ブートキャンプ中は、自分の持ち味を出せたと思うし、メンターや各国代表にDJのテクニックをとても評価してもらえたことは本当にうれしかったし、自信にもなりました。ストリートダンスをやっていた経験などを活かし、音楽以外の部分でも、ありのままの自分を出したら、すぐにみんなと仲良くなれました。
Aviciiとの共演者として名前が呼ばれた時、英語が苦手なので、最初は何のことか分からなかったですが、後から聞いてすごくうれしかったです(笑)。選曲やリミックスは、こっち(イビサ)の土地や空気に合わせて変えるようにしていました。カメレオンDJになるべく意識していましたね。
レジデントDJになれなかったことについては、勝つことしか考えていなかったから、正直めちゃくちゃ悔しいです。DJしかやってこなかった僕にとっては、海外で作曲がここまで重要視されているということに、ものすごくビックリしましたし、良い勉強になりました。今後は作曲にも力を入れていきたいと思いますし、必ずリベンジしてやりたいと思います。日本に帰国したら、Aviciiとの共演のための準備をすぐに開始したいと思います。そして、Aviciiとの共演だけで終わらせず、Avicii公認のパートナーDJとして認めてもらうよう、作曲・リミックスをもって売り込みたいと思います!」