美しい若者たちが、巧みに設計されたル・アーブルの町を憂鬱を抱えて散策する。この町は、第2次世界大戦中に破壊され、Oscar Niemeyer(オスカー・ニーマイヤー)に図書館の建設を任せた建築家のAuguste Perret(オーギュスト・ペレ)によって再建された。
一見単色でリズムがないように思えるこの町の建築は、しかし、よく見てみると、多数に重なりあう外観や使用されている素材、建築物のファサードの複雑さが現れ、驚かされる。
予期していない詩情が浮かび上がってくる。
見た目には実用的であるが、ワークウェア、マスキュラン/フェミニンの美、シックなストリートウェアという、A.P.C.の不変の思い入れの延長上にある衣服に身を包み、Sam Rock(サム・ロック)によって撮影された若者たちにも同じことが言える。
鈍感なものは、このようなセットにおいて繰り返ししか見ない。しかし、今季のコレクションのように、感受性溢れる視点によって熱い想いの小説が広がる。
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