幾度となく紹介しているので、すでにClusterイチ推しであることが周知の事実となっているブランド『アダム キメル(ADAM KIMMEL)』。
彼の2010年秋冬は、自身が生粋のギャンブラーでもあるアバンギャルドなアーティスト ジョージ・コンド(George Condo)をフィーチャー。彼の絵画に登場するキャラクター達のスタイルからインスピレーションを受け、ジョージ自身が好んで着そうなアイテムをデザインしています。
プレゼンテーションが開催されたパリでは、マシュー・バーニーとのコラボでも有名な特殊メイクのアーティスト ゲイブ・バルタロス(Gabe Bartalos)が手掛けたマスクを冠ったモデルたちが、実際にギャンブルに興じる本格的なカジノを作り上げ、大喝采を浴びた模様です。
そしてこの度、これらのコレクション サンプルが東京に到着。日本のプレスにもお披露目されたので、早速その模様を紹介したいと思います。
今回の会場となった表参道のギャラリーには、プレゼンテーション時にモデルが着用したマスクとコレクションをまとったボディが展示され、プロジェクターではパリでのプレゼンテーションの様子を上映。そして前回同様、壁にはルックブックが張られ、パリでの興奮を伝える内容に。
今回もパリからPRが来日し、作品の魅力とジョージ・コンドについての説明を披露。多くのメディアやスタイリストがひっきりなしに顔を出し、注目度の高さを感じさせる内覧会になっていました。
2010年秋冬コレクションの印象を一言で表すなら「ダンディなギャンブラー」、ベルベットのスーツやブレザー、タキシードなどフォーマルな装いに、ガウンやケープ、贅沢にカシミヤを使用したコートやニット類、そこに加えてギャンブルをイメージさせるプリントが施されたアイテムが多数見受けられました。
なかでもとくに注目したいのは、背中や裏地にルーレットやバカラプリントが施されたアウターやスカーフ。これらはテーブルに広げるだけですぐに賭けを始められるギャンブラーには持ってこいなアイテムになっています。もちろんギャンブラーでなくても、柄としてポップなのでスカーフなどは人気が出そうですね。
さて、今回もアートとファッションを見事に融合させ、このジャンルでは抜きん出た才能を披露したアダム キメル。本当に見事です。
これらのアイテムをチェック出来るのはもう少し先となりますが、来季のコレクションは今まで以上に魅力的ですので、ぜひお楽しみに。そしてもちろん、今季ラインナップのチェックもお忘れなく。
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