主演ジョン・マルコヴィッチの最新作、でも公開は100年後の映画が完成?!

by Mastered編集部

『ルイ13世』というお酒をご存知だろうか。"コニャックの王"とも呼ばれるこのフランス生まれのスピリッツは、約40年~100年も熟成させることで知られ、700ml 1本で定価28万円(!)もする高級酒だ。このトンデモスケールのお酒が、ジョン・マルコヴィッチ主演で1本の映画を制作した。

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『ルイ13世』というお酒をご存知だろうか。”コニャックの王”とも呼ばれるこのフランス生まれのスピリッツは、約40年~100年も熟成させることで知られ、700ml 1本で定価28万円(!)もする高級酒だ。このトンデモスケールのお酒が、ジョン・マルコヴィッチ主演で1本の映画を制作した。

見たいけど見られないものに人間は強い好奇心を持ってしまうものだ。昨年、ジョン・マルコヴィッチが脚本と主演を果たしたこの映画のタイトルは『100 YEARS』。ところが、そのサブタイトルに”THE MOVIE YOU WILL NEVER SEE”とあるように、これは文字通り“100年間観ることができない”映画なのだという。映画の公開はなんと100年後。”いま生きている人は誰も観られない”、前代未聞の映画である。

1874年に誕生した『ルイ13世』は、前述した通り、約40~100年間、4世代のセラーマスターと呼ばれる人々の手を経て世に送り出される。もしあなたが幸運にも『ルイ13世』を飲むことができたとしても、それはおよそ100年前に仕込みを始めたものであり、いま現在仕込んでいる『ルイ13世』を飲むことができるのは、100年後の誰か。なんともスケールの大きい話だが、つまるところ、この映画の”封切り”時期は、『ルイ13世』と全く同じというわけだ。

完成した『100 YEARS』のマスターフィルムは、フランスのセキュリティ会社が開発した特製金庫に厳重に保管されており、この金庫は鍵や暗証番号で開くことはなく、仮に100年後に電力がない状況でも、その時(2115年11月18日)を迎えると自動的に開くとのこと。その金庫がこの度、日本で開催されたプレミアイベントのために、最高のセキュリティとともに来日した。

まるでタイムカプセルのような映画の封切りは100年後。きっとこれを読んでいる読者の誰も観ることはできないが、あれやこれやと想像して楽しんでみよう。

なお、EYESCREAM 2016年6月号では、この前代未聞の映画を発案したキーマン、『ルイ13世』のルドヴィック・ドゥ・プレスィスのインタビユーも掲載中。気になった方はこちらの方もチェックしてみて欲しい。 

■ルイ13世オフィシャルサイト
http://www.louisxiii-cognac.com/
※ジョン・マルコヴィッチ脚本・主演、ロバート・ロドリゲス監督による映画、『100 YEARS: THE MOVIE YOU WILL NEVER SEE』の予告編、ティザーはこちらからご覧になれます。

【ルイ13世のお問い合わせ先】
RÉMY COINTREAU JAPAN
TEL:03-6441-3025