本年2月、惜しまれつつも命を絶ったアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の後任として選ばれて以来、頑なにメディアへの登場やブランドに関する言及を拒んでいたクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートン(Sarah Burton)が遂にその秘めた思いを明らかにしました。
いよいよ、来週10月5日、2011年春夏シーズンのパリコレクションにて、マックイーンのデザインではない『アレキサンダー・マックイーン』のショーを初披露する彼女。
そんな緊張のピークとも言えるタイミングでWWDが行った今回のインタビューは、セントラル・セント・マーチンズ校に通う学生時代より、14年間に渡りアシスタントとして共に仕事をした彼女ならではのブランドに対する見解を伺うことの出来る、非常に興味深いものとなっています。本日はその中よりいくつかの発言を抜粋してご紹介。なお、その他のインタビュー内容については、以下リンク先よりご覧下さい。
2011年春夏コレクションはより“ソフト”に。
「私は苦悩や不安といったものを表現する必要はないと考えています。だから今回のコレクションはより“ソフト”になるだろうし、そこにはいつもマックイーンのスピリットやエッセンスが存在するでしょう。しかし、もちろん私は女性なので、より女性的な観点に立ったコレクションにはなるかと思います。」
劇的なランウェイは目指していない。
「劇的なショーはリー(マックイーンのファーストネーム)に最も適したテリトリーでした。同じ方法に私が挑戦し、リーのようにショーを行うのは不可能です。」
マックイーンに対する思い。
「彼は本当に素晴らしい人だったし、彼の心は決して消える事はないでしょう。彼は私にとって、とても大切な存在でした。彼と仕事をすれば、誰もが彼をハッピーにしてあげたくなるものでした。私は彼を守ってあげていると思っていたけれど、今は私が彼に守られていたという事を実感しています。」
[via : the Cut]