会田誠、宇川直宏、Chim↑Pomらも絶賛。10年間"ゲロ"を撮り続けた衝撃の梅川良満写真集「DRIP BOMB」がリリース。

by Mastered編集部

Daft Punk、Missy Elliottなど錚々たるミュージシャンの撮影を手掛け、国内のクラブカルチャーシーンも約10年に渡り撮影してきたことで知られるフォトグラファー、梅川良満。2012年からは写真家としての自身の創作活動に専念し、掟破りの初写真集「LEAVE ME ALONE」を自費出版したことも記憶に新しい同人物による新作写真集「DRIP BOMB」が去る12月1日、ERECT Lab.よりリリースされた。
本作品には、現代日本東京の夜中を中心に現代社会の抱える”組織”の想念を実際の吐瀉物を通して映し出そうと同人物が2002年から2012年まで撮影したルポルタージュ、嘔吐のシリーズを収録。自らも泥酔、酩酊、忘我の状態で撮影されたという、10年間にも及ぶ路上の”吐瀉物”の記録はまさしく圧巻だ。
嘔吐と実存(existenz)と自我(コギト)と忘我の関係性を痛烈に描いた衝撃の問題作「DRIP BOMB」。気になった方はぜひその真相を書店にて確かめてみることをオススメしたい。

なお、12月10日(月)には本書の発売を記念したトークイベントも開催。梅川良満本人のほか、河村康輔、林靖高(Chim↑Pom)、やぶのけんせい等も出演予定となっているため、こちらも開催を楽しみにしておくとしよう。

【「DRIP BOMB」】
レーベル:ERECT Lab.
発売日:2012年12月1日
タイトル:“DRIP BOMB”
著:梅川良満
仕様:A4 W ハードカバー仕様
価格:4,200円 (TAX IN)
ページ数:40ページ
発売元URL: http://www.erect-magazine.com/

【「DRIP BOMB」 出版記念トークイベント】
日時:12月10日 OPEN:19:30 START 20:00〜
場所:Super Deluxe 〒106-0031 東京都港区西麻布 3-1-25 B1F MAP
TEL:03-5412-0515
出演者:梅川良満、河村康輔、林靖高(Chim↑Pom)、やぶのけんせい、中村保夫(東京キララ社)and more…?
選曲:秘密博士

【梅川良満 写真集 “DRIP BOMB” 推薦コメント】

「全面的に同意します。やっぱりゲロに尽きますよね、日本は。」
会田誠(美術家)

「掃除当番、変態自慢の時間だよ女将さん!!今夜は梅ちゃんの出番、、」
「これは、なんとサイケデリック!!まるで、2001年宇宙の旅だ!!」
NIPPS (ラッパー)

「魂の咀嚼。胃腸薬ください。」
五木田智央 (画家)

「東京で夜ごと生み出されているDrop(ルビ:アート)は、こんなにもリアルでドラマチック。そして、やっぱり美しい。」
Chim↑Pom (現代美術アーティスト)

「路上の嘔吐は路上の星雲なんだと気付いた。一体、星雲を生み出す人間の体内は何次元空間なのだろう。」
坂口恭平(作家・新政府初代内閣総理大臣)

「吐き気がするほどロマンチックだぜ!!!!!!!」
食道を逆流し歩道にブチまけられた戦後最大の人力爆弾「DRIP BOMB」は、胃と小腸の指令に酔って投爆された粗挽きドリップな未消化グラフィティだ!!!!!!!!!
これら異臭を放つ「DRIP BOMB」を、消化寸前の”食べ物写真”と捉えるならば「胃酸混じりの女子高生ブログ」と捉えることができるし、この激写行為を”路上観察”と読み解くならば赤瀬川原平師匠のコンセプトをダウンコンバートした「異臭を放つ超芸術トマソン」だと認識することもできる!!!!!!!! VOMIT!!!!!!!!! THROW UP!!!!!! 食べる前に読む!!!!!!!!
宇川直宏 aka 田中邦衛 (DOMMUNE代表)

「私たちは、エビを好んで食べるが、同じように外骨格のバッタはといえば、
気色悪くて、食べるどころではない。
ゲロも同様。
終電近くの駅のホームでそれを見た時には、怖気をふるうそれも、
よくよく”かたち”としてみると、なんだか、星雲のようにも、
熱帯の珊瑚礁のようにも見える。
絶対、ソンしているぞ。
計五万円の三ツ星フルコースも排泄物になってしまう。
しかし、それが滋養栄養が身体に取り込まれた残滓と思えば納得がいくが、
それを、事もあろうに吐いちまった時の、あの無常観は何なのだろう。
それは、アナタ色に染まった三ツ星の痕跡なのに、疎まれ、憎まれ、
この世からすぐに抹殺されてしまう。
自己嫌悪と恥の象徴ということなのだと思う。」
湯山玲子(著述家、ディレクター)

「夜の繁華街で不意を突いて遭遇する吐瀉物は、見知らぬ人からの悪意に思えて不快だが、
梅ちゃんのレンズを通した彼らは、どこか暖かく、人懐っこい・・・ワケねぇだろ!ゲロは皆の友達だ!」
中原昌也(ミュージシャン、画家、作家)