Wassup VERDY – VERDYに訊く、Girl’s Don’t Cryとあれこれ –

by Keita Miki

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— ハードコアパンクに傾倒したのはどういった理由からでしょう?

VERDY:一口にハードコアパンクと言っても、今は色々とジャンルが細分化されていますが、僕が惹かれたのは何者にも影響されず、自分達のやりたいようにメッセージを発信するっていう彼らの姿勢なんですよね。人気が出るとか、売れるとか、そういうこととは別軸に存在している人たちが当時の自分にはすごく魅力的に見えたんです。この間、ロサンゼルスでTyler, The Creatorのライブを初めて見た時にもハードコアパンクと同等、もしくはそれ以上のパワーを感じましたし、ジャンルを問わず、そういうパワーを持った人たちには今でも影響を受けます。

— VERDYさんの考える”格好良いグラフィック”の定義を教えてください。

VERDY:結局のところ、一番大事なのはパッと見て格好良いか、そうでないかってことなんですよね。それに加えて意味やメッセージ性など、作り手のストーリーがそこに込められていると、よりそのグラフィックが好きになるのかなと。でも、これはグラフィックに限った話でも無いのですが、やっぱり「この人がやるから格好良い」ってこともありますよね。例え同じグラフィックでも、描いた人のストーリーやキャラクターによって全然違うものに見える。視覚的なものだから真似しようと思えば真似は出来るし、そういう”格好良い風に見えて格好良くないもの”が今の世の中には溢れているんだけど、その良い悪いの判断は自分の目で見て、かなり直感的にしているように思います。

— ハードコア畑出身の人はその辺の感覚が優れているし、バランス感覚も抜群に良いですよね。

VERDY:そうそう、だからハードコアパンクのバンドTシャツって格好良いものが多いんだと思います。BLACK FLAGも、Raymond Pettibon(レイモンド・ペティボン)の絵も。

— 大阪にいた頃と現在を比較して、自分の中で変化した部分は何かありますか?

VERDY:客観的に見れば変わった部分はあるのかもしれませんが、自分ではあまり分からないですね。あ、でも昔は先輩と遊ぶのが好きだったんですが、今は年下の子たちと遊ぶのも楽しいです。