先日アップしたCluster初の海外レポート企画、“梶原由景が案内する2011年ニューヨーク事情”が早くも大好評を博しておりますが、今度はパリだ! という訳で今回は『バルデ77(Varde77)』のデザイナー/HOMEDICTのディレクターである宮田浩行氏にナビゲートを依頼。過去にはロサンゼルスに本社を置く某古着店のバイヤー&ディレクターとしても活躍し、ヴィンテージに深い造詣を持つ宮田氏ならではの視点で、華の都パリの“秘蔵オススメスポット”を紹介していただきました。
なお、後半戦では同期間にパリにて展示会を開催中であったバルデ77の2011年秋冬コレクションと、その先陣をきって発売されるこだわりのレザーアイテムを一挙にご紹介。それでは早速ですが、最後までお見逃しの無いよう、ゆっくりとお楽しみください!
#1 Les Archives de la Presse
まずはじめはフランスのファッション雑誌を数多く取り扱う古本屋、「Les Archives de la Presse」を紹介します。
1900年代初頭の古い物から最新の物までなんでも揃うここは、一見すると乱雑なように見えますが、年代によってコーナーが別れていたりするので、自分の探したい本が見つけやすいのも特徴。旅行の時などはゆっくりしていられない事があるので、こういう整理された古本屋はすごくありがたいです。
デザインをするうえで歴史的背景を調べてからカタチにすることが多いのですが、ここまでファッションに特化した古本屋は貴重なので、パリに行った際には必ず立ち寄るお気に入りのスポット。学生さんなど、ファッションの勉強をしている人にもオススメです。
【Les Archives de la Presse】
住所:51 rue des Archives – 75003 Paris
営業時間:月〜金 10:30〜19:00 土 14:00〜19:00(日曜定休)
http://www.lesarchivesdelapresse.com/
#2 Café de L’Industrie
本を購入したら、次はそれをゆっくりと読むため、カフェへ。
メトロのBastille駅を降りてすぐのrue de la Roquette(ロケット通り)付近には、数多くのカフェが立ち並んでいるのですが、その中でも僕が気に入っているのがこの「Café de L’Industrie」。木製の家具が中心で特別オシャレなわけではないけれど、どことなくノスタルジックな雰囲気で、飾ってある絵画のセンスも抜群です。近くには音楽関連の事務所があるようで、某有名アーティストもここで良く打ち合わせを行っているんだとか…。
サービスも◎。店員さんの笑顔も良く、ご飯もおいしいです。ちなみにオススメは、“チョコレート”という名のドリンク。日本で言うココアのようなもので、フランスでは定番的な飲み物です。僕はお酒が飲めないので、これが一番。
【Café de L’Industrie】
住所:15,16,17 rue Saint Sabin 75011 Paris
営業時間 : 10:00〜2:00(定休日なし)
#3 en selle Marcel
お腹が少しふくれたら次は自転車をこいで少し運動を。ここはEtienne Marcel地区にある自転車屋で、手作りの自転車やヴィンテージの自転車のパーツなどを販売しています。
オリジナルのサドルやウェアも取り扱っていて、どれもセンスのいいものばかり。まだ、オープンして間もないそうなので、知らない方も多いかもしれません。オーナーさんが好きなものをカタチにしていて、古き良きヴィンテージと新しい物が絶妙にミックスされた理想的なお店です。
【en selle Marcel】
住所:34 rue du grenier st. lazare 75003 Paris
営業時間:9:30〜19:30
http://ensellemarcel.over-blog.com/
#4 DRIES VAN NOTEN
翌朝は日本にも多くのファンを持つ『ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)』が昨年9月にオープンした、初のメンズ専門店をチェックに。
残念ながらこの日は生憎、店舗が工事中…。店内の撮影は出来ませんでしたが、大きな川沿いにあって、この手のメゾンブランドにしてはかなり小ぢんまりとしたこだわりの詰まったお店でした。次にパリに来た際にはリベンジしたいと思います。
【DRIES VAN NOTEN】
住所:9 Quai Malaquais 75006 Paris
http://www.driesvannoten.be/
#5 Marché de Clignancourt
気を取り直して、パリに来ている日本の古着&雑貨屋のバイヤーさんに一番有名な蚤の市へ。
日本人も多く来ているので、少々値段の高い物が多いですが、一日でアンティーク物をしっかり見たいのであれば、ここが一番オススメ。蚤の市といってもフリーマーケットのように路上で販売しているわけではなく、1店舗ずつ、いろんなお店が連なっています。特に細かいアンティーク物が豊富で、雑貨が好きな人にはたまらない場所。逆に大きい家具に関しては、アジアンなアンティークも混ざっているので、少し見つけづらいかもしれません。
まとめて買えば安くなったりするので、交渉は必須。比較的治安が悪い場所になるので、注意も必要です。実は僕も昔、この近くの地下鉄でiPhoneを取られそうになりました(笑)。今、パリではiPhone泥棒がとても多いそうなので、携帯を外で触るときには気をつけて下さい。
【Marché de Clignancourt】
住所:Rue des Rosiers 93400 St Ouen周辺
開催日:土、日、月曜日 9:00〜18:00頃まで(お店によって異なる)
降車駅:Porte de Clignancourt
#6 tombeesducamion
時間がなくて蚤の市まで行けないという方のために、アンティークの雑貨屋も紹介。
こちらはクリニュアンクールの蚤の市にも出店していますが、大人気のため、中心街にも出店を果たした小さなお店。アンティーク小物が充実していて、女性に好まれそうなセレクトです。シーズンによって揃えている物が違いますが、どれを選んでも間違いがなく、安心して買い物が出来ます。彼女へのお土産に迷った際は足を運んでみてください。
【tombeesducamion】
住所:44/77,passage des Panoramas
営業時間:12:30〜19:30
http://www.tombeesducamion.com/
#7 paralleles
最後は少しマニアックな音楽関係の本、レコード、CDなどを取り扱うお店を。
日本では発売していない限定盤など、全体的に少し変わったセレクトをしているので音楽好きの人には特にオススメ。良い意味で“かっこ良すぎない”適当な作りの内装もいい雰囲気です。
【paralleles】
住所:47 rue St Honore 75001 Paris
http://www.librairie-paralleles.com/
次のページは『バルデ77』の2011年秋冬コレクションです。