Photo:Kazuki Miyamae、Text&Edit:Keita Miki
— まずは呂敏さんのこれまでのサッカー遍歴について教えて頂けますか?
呂敏:幼稚園の先生がサッカー好きの人で、半ば強制的にサッカーをやらされたのがきっかけですね。小学校1年生で地元の少年団に入ってから、大学までずっとサッカーを続けていました。中学ではクラブチーム、高校ではいわゆる強豪校と呼ばれるような学校に所属して、当時は本気でプロを目指してサッカーをやっていましたね。でも、僕が高校3年生の時に、某クラブのユースチームの1年生と試合をする機会があったんですが、なんと8-0で完敗しまして(笑)。その時にレベルの違いを痛感して、プロになることは諦めました。大学はハワイの大学に進学して、そこでもサッカー部に所属していたのですが、卒業後、日本に帰ってきて、東京で生活するようになってからは友達も少なかったし、1年間くらいはサッカーをする機会がほとんど無かったんです。けど、ある時、知り合いの方にフットサルに呼んで頂いて。それからはサッカーをきっかけにたくさんの友達が出来ました。
— 大人になってから、改めてサッカーに触れてみて気付いたことはありますか?
呂敏:今の方が純粋にサッカーを楽しめている感じはありますね。サッカーをしている時間や、場の空気感も含めて。仕事ももちろん真剣にやっていますが、スポーツをする時の真剣さとは、また違うというか。大袈裟かもしれませんが、サッカーをやっていると「あぁ、生きてるな、今」って感じるんですよ。現役の時のサッカーも良い経験だとは思っていますが、楽しいというよりはしんどかった思い出の方が多いですかね……(笑)。
— Football Addictの呂敏さんから見て、『NEMEZIZ TANGO 17.1 TR』はどんな部分が魅力的ですか?
呂敏:まず、フィット感が抜群ですね。あと、自分はスポーツテイストのファッションが好きで、Y-3とかも良く着るんですけど、ああいうスポーツとモードの中間みたいな洋服にも難なくハマりそうだし、日常的に愛用出来そうな感じが気に入っています。
— サッカーに関連したアイテムをファッションとして取り入れる時に、何か気にしているポイントはありますか?
呂敏:一番気にしているのはサイズ感ですね。サッカーに関連したアイテムでも、見た目はサッカーっぽく無いように見せたいので、サイズ感にはかなり気を配っていると思います。今日みたいに少しワイドなパンツに合わせるとか、そういう自分なりのアレンジを加えながら楽しんでいます。
— それでは最後に呂敏さんが考えるサッカーの魅力を教えてください。
呂敏:大人になると本当の意味での友達って出来にくくなると思うんですが、サッカーはそのハードルを軽く越えていくんですよね。人と出会う場所、コミュニケーションの場としてはこれ以上無いくらいに素晴らしい競技で、一緒にサッカーをするだけで、仕事で「はじめまして」って出会う時の何倍も速くその人との距離が縮まるんです。僕は基本的にインドア派で、家にいることの方が多いので、そういった意味でサッカーには本当に助けられていると思います。お酒を飲みに行くよりもサッカーの方が全然好きですし(笑)。これからも人と出会う場として、友人とのコミュニケーションの場として、素直にサッカーを楽しみたいし、末永くサッカーを続けていきたいなと考えています。