"大人になった今でもサッカーが好きで仕方ない"という人々に向け、当サイトと[adidas Football(アディダス フットボール)]がお送りする連載『Tokyo Football Addict』。
第4回目となる今回は、サッカースパイクからスニーカーに至るまで、ありとあらゆる[adidas]のシューズをコレクションしているという、"adidasのシューズに魅せられた男"、山田一徳にフィーチャー。前回紹介した『TANGO LEAGUE supported by P_LEAGUE』の2人ともリンクする、生粋のFootball Addictでもある同人物のルーツに迫る。
Photo:Takuya Murata、Text&Edit:Keita Miki
サッカーが自分のファッション的な感覚に与えた影響ってすごく大きくて、自分のスニーカーの選び方は、スパイクの選び方とほとんど変わらないんです。
— まずは山田さんのこれまでのサッカー遍歴について教えて頂いてもよろしいですか?
山田: 小学校1年生の時に神奈川県に引っ越してきたんですが、そのタイミングで、祖父母の薦めもあり、サッカーを始めました。友達作りの意味合いも大きかったですね。地元の少年団で6年間、中学は地元のクラブチーム、高校はJリーグのクラブチームに所属し、計12年間、サッカーを本気でやったんですけど、結局、プロのサッカー選手になることは出来なくて。大学に入ってからは、スパっとサッカーを辞めたんです。大学を卒業してからは、UNDEFEATEDで働き始めて、10年くらいはサッカーと無縁の生活を送っていました。でも、2010年のadiCupや、『FANATIC(adidas主催のフットボール大会)』を機会に、またサッカーをやり始めて、今に至る……という感じですかね。
— 現役時代に履いていたサッカースパイクで思い出深いモデルはありますか?
山田: 今日持参した『プレデター』は当時、デビッド・ベッカムが履いていたんですよね。ベッカムはプレイスタイルも含めて、すごく好きな選手だったので、思い出深いスパイクです。ベッカムに限らず、現役時代はその時に好きだった選手が履いているモデルやブランドに影響されることが多かったですね(笑)。
— [adidas]のシューズとの出会いはサッカースパイクですか?
山田: まさしく、人生初めての[adidas]は『コパムン』です! スニーカーはスーパースターとかを履いてましたね。本格的にスニーカーを色々と買い始めたのは、大学時代からです。千葉の田舎の方の大学に通っていたんですけど、とにかくやる事が無かったのと、何もせずに田舎にいると、どんどん取り残されて行ってしまうような感覚に陥るんですよ(笑)。で、とりあえず大学の友達が誰も履いていないようなスニーカーを探そうかなと思い立って、集め始めたのがきっかけでした。都内に行けるタイミングで行って、まとめて買って帰るって生活を大学時代は続けていましたね。
— 今現在、何足ぐらい[adidas]のシューズを所持していますか?
山田: 自分でも全然把握出来ていないんですが、とりあえず履ききれない量は確実にあります(笑)。[adidas]だけではありませんが、スニーカーを中心にサッカースパイクやベビーも合わせて数百。箱をあけて「あーこれ買ったかも」みたいに思い出すことも多いし、そういう意味では健全では無い状態ですね。
— シューズを選ぶ時の基準は?
山田: まず、デザインがありき。今も昔も、ビジュアル重視であることに変わりはないですね。サッカースパイクに関しては、現役時代は自分の足に合うかどうかってことも気にしていたんですが、今はサッカースパイクも見た目で選びますね。とにかく見た目でテンションが上がるもの。しかもラストが細身でも伸縮性の高いプライムニットの登場で、甲高幅広の自分でもバチっと合うし
— 今、[adidas]のシューズで気になっているものはありますか?
山田: 最近の[adidas]だと、やはりランニングベースの靴が気になります。『ultraboost』、『EQT』など、クラシックなものから、最新のものまで、選択肢がすごく多いし、気になるモデルは多いですね。
— サッカーの話に戻りますが、現役時代と今、どちらの方がサッカーを楽しめていますか?
山田: 断然、今の方が楽しいですね。何と言っても、今は試合が終わった後にお酒が飲める(笑)。大人の楽しみ方が出来ていると思います。あとは、現役の時はどうしても試合の結果や自分の結果に気持ちが左右されることも多くて。一度サッカーと距離を置いたからこそ、純粋に仲間とボールを蹴る楽しさに再び気付けたのかなと。
— 一日の中で、どのくらいサッカーのことを考えていますか?
山田: サッカーのジャージやゲームシャツを普段から自分のコーディネートに取り入れているんですが、そういう意味ではサッカーに囲まれている時間は長いのかもしれません。考えるって感じじゃ無いですけど。サッカーが自分のファッション的な感覚に与えた影響ってすごく大きくて、自分のスニーカーの選び方は、スパイクの選び方とほとんど変わらないんです。
— 大人になった今、サッカーは自分にとってどんな存在ですか?
山田: 18歳まではサッカーが人生の全てで、サッカーをするために生きているような状態だったんです。でも、今は良い距離感を保って、本当の意味でサッカーを楽しむことが出来ていると思います。自分がサッカーをしていても、日本代表の試合や海外サッカーをテレビで観ていても、その辺でやっている草サッカーを眺めていても、楽しいなと思える。今後も身近に感じられる距離感で、サッカーと良い付き合い方をしていきたいなと思っています。