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【2日目:午後】夏の終わり
楽しい時間もあっという間。都会の喧騒から離れ、大自然で時間を忘れて思いっきり羽を伸ばしていたが、気づけばもう終わりがすぐそこまで近づいていた。
それもそのはず、2日目のライブは杉瀬陽子、畠山美由紀の2組のみとなっている。
テントの片付けや、帰路のことを考慮し、終了時間が早めに設定されているのだろう。名残り惜しくはあるが、こういった主催者側の配慮が、実は後々効いてくるものだから、すごく大きい。
終わって欲しくないという思いと裏腹に、明日から始まる仕事のことが頭に浮かび始め、感傷に浸っているうちに、杉瀬陽子の最後の曲になっていた。
すると、ステージに大勢の子供たちがURBAN RESEARCHの感動体験ワークショップで作った手作り楽器「カホン」を持って登場。1日限りのコラボレーションによるスペシャル演奏会が行われた。「音を楽しみ、繋がる。 喜びを分かち合う。」というこのワークショップのテーマをそのまま表現したような、心暖まる優しい演奏。
続いて、畠山美由紀がアコースティックライブで染み渡るような美声を披露し、2015年のTINY GARDEN FESTIVAL 全プログラムが終了した。
【最後に】
さて、このレポートで少しは『TGF』の楽しさが伝わっただろうか。
「あなたも一度行ってみれば分かる。」なんて言葉で締めたくはないのだが、このフェスを楽しむための最大のポイントはやはり、以前にもお伝えしたように、”小さな庭先”で自ら積極的にドアを開けていくこと。
その先に待っている様々な人とのふれあい、笑顔は、通常の大規模な夏フェスではなかなか味わえない。
夏休みの最終日のような、少し切ない8月最後の土日に行われるガーデンパーティー。そこには、あなたの夏を彩る思い出への扉が、無数に用意されている。夏を終わらせるかどうかは、あなた次第というわけだ。
あなたが開けるドアには果たしてどんな感動が詰まっているのか。その答えを来年のURBAN RESEARCH DOORS presents『KNOCKING ON THE DOORS TINY GARDEN FESTIVAL』の会場で見つけに行ってみてはどうだろう。