僕らの好きなステラ・ドネリー

by Yu Onoda and Keita Miki

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— オーストラリアの音楽シーンについてはいかがですか? AC/DCからNick Cave(ニック・ケイヴ)、Kylie Minogue(カイリー・ミノーグ)まで、様々な才能を輩出しつつ、かつて、オーストラリアの音楽はクールじゃないと言われることも多かったと思うんですけど、2000年以降、Tame ImpalaやCourtney Barnett(コートニー・バーネット)など、素晴らしいアーティストが次々に登場していますよね。

Stella Donnelly:かつて、オーストラリアの音楽は確かにそう言われていましたよね。でも、近年のCourtney Barnettの活躍はオーストラリアのミュージシャンに新たな道を切り開いた存在だと思いますし、Tame Impalaは私と同じパース郊外の街、フリーマントル出身で、彼らの活躍によってフリーマントルという地名が地図に載るようになったんです(笑)。そして、オーストラリアでも注目度が低かった西部の音楽シーンの注目度が高まったのも彼らのおかげだったりして、私も何らかの形で地元シーンに貢献出来たらいいなと思いますね。

— 今年12月には東京、大阪での単独公演が予定されていますが、長く続いたワールドツアーは終わりだとうかがっています。地元パースのフリーマントルに帰ったら、どんな日々を過ごすご予定ですか?

Stella Donnelly:3年間ずっと旅し続けてきたので、地元に戻ったら、まずはビーチで泳ぎたいですね(笑)。それから両親とゆっくり話したい。お話してきたように私の両親は地に足がついた人たちなので、一緒にいることで自分が誰なのか、どういう人間なのかを再確認させてくれるんです。そして、地元のフリーマントルでゆったり過ごして充電した後、私の音楽を届けるために日本に戻ってきたいと思います。