New Wave Of Japanese Mechanical Watches – セレクトショップスタッフがレコメンドするSeiko 5 Sports

by Nobuyuki Shigetake and Mastered編集部

1968年に誕生し、当時の若者はもちろん、海外でも絶大な人気を獲得した機械式カジュアルウォッチの傑作、Seiko 5 Sports(セイコー 5スポーツ)。
“Show Your Style”というコンセプトのもと、待望の復活を遂げた本作は、いずれも機械式時計のトラディショナルな作りを守りつつも現代的なルックスを併せ持った、若い世代にアプローチする仕上がりだ。
本特集では、そんなSeiko 5 Sportsを偏愛する4名のセレクトショップのスタッフによるスタイルサンプルをお届けしていく。

Photo:Takeshi Hoshi(Item)、Kazuki Miyamae(Snap) | Text&Edit:Atsushi Hasebe、Nobuyuki Shigetake

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SNAP STYLE 01. 倉科良樹(BARNEYS NEW YORK バイヤー) × Suits Style

Suits:BURBERRY
Shirts:DRIES VAN NOTEN
Shoes:VANS

— 今回着用した『SBSA017』の魅力を教えてください。

倉科:実は海外で人気だった『5スポーツ』が好きでチェックしていましたので、国内でのリニューアル登場を知った際には嬉しく思いました。とにかく顔が良くて、腕につけた時に眺めていたくなります。しかも機械式で30,000円台というコストパフォーマンスも嬉しいです。機械式時計の入門として操作、扱い方を覚えるのにもとてもぴったりで、良い時計を既に何本もお持ちの方にもご満足いただける品質だと思います。ベルトも容易に交換できるため、気分やスタイリングによってNATOストラップに付け替えて楽しんでいます。

— どういったコーディネート、あるいはシーンで着用したいですか?

倉科:もともとSeikoからは、スーツスタイル用にこちらのメッシュブレスレットタイプのものが提案されていますが、ダイバーズウォッチ風のデザインで、ケースもしっかりとしているため、タイドアップでかっちりとしたスーツスタイルよりも今日のようにインナーやスニーカーで着崩したドレススタイルに合わせたいなと感じました。また、”Suits Style”と命名されていますが、この顔つきなのでカジュアルシーンでの着用ももちろんオススメです。シルバーのメッシュブレスレットですので、カジュアルなスタイリングでも上品に大人っぽくまとめてくれるのが嬉しいポイントです。

— 腕時計をしない人が増えているなか、腕時計をすることの魅力についてはどう考えていますか?

倉科:着けた時に眺めたくなると言いましたが、時計本体の機能美、格好良さは男心をくすぐります。加えて服装に合わせて時計を選ぶことは女性がアクセサリーを選ぶのと同様にファッションとして自分の個性を表現するものと考えています。新しい時計を買うとどんな服装に合わせようかワクワクしますし、機械式だと修理もしながら長く愛用できて、長年の相棒のように愛着が持てることなどが腕時計の魅力だと考えています。

Suits Style 『SBSA017』