そんな二人が、東京のDJシーンを通じて意気投合。10年続けて見つけたのが、今のスタイルだ。長い活動期間で2人が変わったことは。
Take:周りの意見を聞くようになりましたね(笑)。『DISKO KLUBB』は、今7人のチームになっていて、レギュラーメンバーが僕らのほかに5人います。彼らは年下なんですが、いろいろと意見を言ってくれるようになったのもうれしいですね。
Hisashi:僕らが大人になったのかも(笑)。意見を取り入れて失敗することもありますけど、それはやってみないとわからない。だから”まずはやる”という姿勢は大事だと思います。
10年続けても変わらない2人のグルーブと変わりつつある周囲との関係。こうした縦糸と横糸が織りなすMONKEY TIMERSのスタイルの魅力は尽きない。さて、アパレル業界に務め、ファッションに通じる2人にとって腕時計の存在は小さくないようだ。
Take:クラブでも着けていますね。プレイ中は結構時間を見たくなるもの。でもわざわざケータイを出すのもスマートじゃないですよね。腕時計だとさっと見られるのがいい。
Hisashi:アクセサリーとしても重要。どんなシーンでも使えるシックなビジュアルは、ファッションなどの自己表現でも欠かせないと思います。
Take:ゼンマイを動力とする機械式時計は、温かみがありますよね。着けていないと止まったりもしますけど、朝着けるときに時刻を合わせて、ゼンマイを巻いて1日が始まる。そんな習慣も大人っぽくて格好いいです。
Hisashi:Seiko 5 Sportsは、りゅうずの位置が4時位置にずれていて個性的だと思っていましたが、実際に着用してみるとシンプルなので、どんなコーディネイトにも似合う。それにりゅうずが手首に当たらないから、着け心地がいいですね。
Seiko 5 Sportsに共感したMONKEY TIMERSの2人。機械式時計の名作として、発売当時から特徴としていた5つの先進的な機能(自動巻き、防水、3時位置のデイデイト表示、4時位置りゅうず、耐久性に優れたケース・バンド)のヘリテージを踏襲し、ロゴも変更して現代のデザインにアジャスト。先輩にオマージュを捧げ、新たな地平をゆくMONKEY TIMERSに重なる部分は多い。新機軸を見せる機械式時計とともに、新たな”スタイル”を生み出してくれることを願ってやまない。