Seiko 5 Sportsとクリエーターのスタイル、その共通項 ―MONKEY TIMERSの場合―

by Nobuyuki Shigetake

1968年の登場から約半世紀。世界でも愛され続けた機械式スポーツウォッチの名作、Seiko 5 Sports(セイコー 5 スポーツ)が今年、デザインを一新。”Show Your Style”のコンセプトのとおり、トラディションを重んじながら時代性を汲んだアーバンな顔立ちからは、自分のスタイルを大事にする人にこそ着けてほしいという熱い思いが垣間見られる。
そんな新生Seiko 5 Sportsが、伝統を重んじつつも次世代の扉を開くクリエーターとともに、”スタイル”とは何かを探っていく本企画。
今回話を聞くのは、人気イベント、『DISKO KLUBB』をオーガナイズするDJデュオのMONKEY TIMERS。現在のクラブシーンにおいて、独自のスタイルを感じさせるアーティストだ。アパレル業と二足のわらじで活躍する彼らの”スタイル”に迫った。
※本特集内に掲載されている商品価格は、全て税抜価格となります。

Photo:Takeshi Hoshi | Styling:Hisataka Takezaki | Hair&Make-up:Masaki Takahashi | Model:Monkey Timers | Text:Masashi Takamura | Edit:Atsushi Hasebe、Nobuyuki Shigetake | Special Thanks:Zero Aoyama

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MONKEY TIMERS
専門学校の同級生として知り合った岡山出身のTakeと福岡出身のHisashiからなるDJユニット。付き合いは13年だが、正式にプロDJとしての活動が始まったのは2009年で、今年が結成10年の節目となる。特に彼らがプロデュースするパーティ、『DISKO KLUBB』は人気。その10周年のアニバーサリーパーティ『DISKO KLUBB x PLEASURE-MONKEY TIMERS 10TH ANNIVERSARY』が11月3日に開催される。パーティ名でもある”DISKO KLUBB”とは、MONKEY TIMERSを中心にDOMICILE TOKYOや翠月のマネージャーをこなすYAMARCHEY、さらにグラフィックデザイナーJITSUMITSUがビジュアルを担当、カメラマン・TAGAWAMAN、VCWデザイナー・KAZUHIKO、そして海外アーティストのブッキング、アテンドをこなすGYAOからなる7人のDJクルー。
https://www.diskoklubb.com

東京のクラブシーンに通じているなら、『DISKO KLUBB』の名を一度は聞いたことがあるに違いない。主宰を務めるのは、TakeとHisashiからなるDJデュオのMONKEY TIMERS。今年で結成10年を迎え、その活動がますます充実を見せている。

『DISKO KLUBB』といえば、往年のビッグネームから渋好みや気鋭の注目株まで、ジャンルレスながらもツボを突いた人選で、東京の夜を大いに盛り上げているパーティ。幅広いだけに、2人が何を重視しているのかは、気になるところ。

Take:『DISKO KLUBB』に呼んでいるアーティストは、主に僕らが影響を受け、リスペクトを捧げている人たち。30代、40代の先輩たちなので、流行という部分とは少しかけ離れることがあるかもしれませんが、若いお客さんたちも新鮮に感じて盛り上がってくれるのは、素直にうれしいです。客層も20代、30代、40代とバランスがいいんですよ。

Hisashi:僕らは、音楽のジャンルを問わずになんでも聴いていると思うんですけど、それらの融合も狙っているんです。アルファベット表記の言葉遊びで”DISKO KLUBB”に変えているのも、そうしたイメージ作りの一環。響きとしては、往年の70〜80年代的ないわゆるディスコといった流れにコミットしながらも、見た目では、ヨーロッパのテクノっぽいイメージも重ねている。あえて固定された見え方を外している感じで、一見、どんな音楽やっているの?って思わせたい。

Seiko 5 Sports Sports Style 『SBSA023』 34,000円、O -のコーデュロイブルゾン 37,000円(OVERRIVER TEL:03-6434-9494)、Enharmonic TAVERNのロンT 15,000円(STUDIO FABWORK TEL:03-6438-9575)、BALのパンツ 29,500円(BAL TEL:03-6452-3913)、Parabootのレザーシューズ 65,000円(Paraboot AOYAMA TEL:03-5766-6688)、その他本人私物
音楽的なイニシアチブは、Takeのほうが取る。アパレルブランド、BAL(バル)に従事し、店頭に立つ。

カーキカラーのストラップなので、オフホワイトのコーデュロイブルゾンとアースカラーが調和する。
「自分の手持ちにはない雰囲気のラインナップ。冬のジャケットスタイルに合わせても良さそう。簡単にNATOストラップの付け替えができるというのもメリットですね」

多様性やジャンルにこだわらず、”いいもの”を取り込んでいく。MONKEY TIMERSを支える背骨のようなものが見えてくる。自分たちを形作ってきたDJたちをリスペクトしながら、結果的に新鮮味を演出している点は、2人のセンスにほかならないだろう。古きを訪ねつつも、そうした”新しさ”を創出できる源泉はどこにあるのか。

Hisashi:パーティを通じて、多くの人と関わっていると、いろんなアドバイスももらいます。その取捨選択から、自分たちが何をいいと感じているのかが浮き彫りになってくる。その一方で、新しいものも積極的に取り入れる。向き合って初めて、ただ”新しい”からではなく、どこがいいのかを実感できて、自分たちの血肉になるんです。そうした作業の中で自分たちの芯が固まっているんだと思います。

Take:僕らの音楽にはまったきっかけはバラバラです。岡山の中学時代、Stray Cats(ストレイ・キャッツ)なんかのロカビリーから音楽に入ったんですよ。バンドもやってましたし。結果、Rub N TugやDJ Harveyなど、東京に来てからHisashiにも出会って、DJの世界にのめり込んでいくんですが。

Hisashi:僕は、兄がアメリカに留学していた影響もあって、Jurassic 5(ジュラシック5)とかR&Bなんかから入っていきました。そういう違いが、作る音楽にもいい効果を生んでますね。

Seiko 5 Sports Street Style 『SBSA025』 34,000円(SEIKO WATCH Customer Service TEL:0120-061-012)、AURALEEのブルゾン 49,000円(O 代官山 2号店 TEL:03-6455-3361)、Ariesのニット 35,000円(Comcode SHOWROOM TEL:03-6434-7136)、VAINL ARCHIVEのパンツ 33,000円(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS 渋谷公園通り店 TEL:03-5428-1893)、BLOHMのスリッポン 32,000円(STUDIO FABWORK TEL:03-6438-9575)
グラフィックなどのアウトプットにおいてビジュアル面のプロデュースも担当するHisashi。新ブランド・RAMIDUS(ラミダス)でプレスを担当。

黒いトップスに合わせるのは、ケース、文字盤、インデックスなど全てを黒で統一したモデル。全体にシャープな印象が漂う。
「全部黒という配色は、見た目のカジュアル感が強調されたもの。旅行が好きなので、旅のお供にもいいですよね。その心は、どんな服にも似合うから。着用が限られた旅での手元にオールマイティにはまります」