Photo:Takeshi Hoshi | Styling:Hisataka Takezaki | Hair&Make-up:Masaki Takahashi | Model:Monkey Timers | Text:Masashi Takamura | Edit:Atsushi Hasebe、Nobuyuki Shigetake | Special Thanks:Zero Aoyama
東京のクラブシーンに通じているなら、『DISKO KLUBB』の名を一度は聞いたことがあるに違いない。主宰を務めるのは、TakeとHisashiからなるDJデュオのMONKEY TIMERS。今年で結成10年を迎え、その活動がますます充実を見せている。
『DISKO KLUBB』といえば、往年のビッグネームから渋好みや気鋭の注目株まで、ジャンルレスながらもツボを突いた人選で、東京の夜を大いに盛り上げているパーティ。幅広いだけに、2人が何を重視しているのかは、気になるところ。
Take:『DISKO KLUBB』に呼んでいるアーティストは、主に僕らが影響を受け、リスペクトを捧げている人たち。30代、40代の先輩たちなので、流行という部分とは少しかけ離れることがあるかもしれませんが、若いお客さんたちも新鮮に感じて盛り上がってくれるのは、素直にうれしいです。客層も20代、30代、40代とバランスがいいんですよ。
Hisashi:僕らは、音楽のジャンルを問わずになんでも聴いていると思うんですけど、それらの融合も狙っているんです。アルファベット表記の言葉遊びで”DISKO KLUBB”に変えているのも、そうしたイメージ作りの一環。響きとしては、往年の70〜80年代的ないわゆるディスコといった流れにコミットしながらも、見た目では、ヨーロッパのテクノっぽいイメージも重ねている。あえて固定された見え方を外している感じで、一見、どんな音楽やっているの?って思わせたい。
多様性やジャンルにこだわらず、”いいもの”を取り込んでいく。MONKEY TIMERSを支える背骨のようなものが見えてくる。自分たちを形作ってきたDJたちをリスペクトしながら、結果的に新鮮味を演出している点は、2人のセンスにほかならないだろう。古きを訪ねつつも、そうした”新しさ”を創出できる源泉はどこにあるのか。
Hisashi:パーティを通じて、多くの人と関わっていると、いろんなアドバイスももらいます。その取捨選択から、自分たちが何をいいと感じているのかが浮き彫りになってくる。その一方で、新しいものも積極的に取り入れる。向き合って初めて、ただ”新しい”からではなく、どこがいいのかを実感できて、自分たちの血肉になるんです。そうした作業の中で自分たちの芯が固まっているんだと思います。
Take:僕らの音楽にはまったきっかけはバラバラです。岡山の中学時代、Stray Cats(ストレイ・キャッツ)なんかのロカビリーから音楽に入ったんですよ。バンドもやってましたし。結果、Rub N TugやDJ Harveyなど、東京に来てからHisashiにも出会って、DJの世界にのめり込んでいくんですが。
Hisashi:僕は、兄がアメリカに留学していた影響もあって、Jurassic 5(ジュラシック5)とかR&Bなんかから入っていきました。そういう違いが、作る音楽にもいい効果を生んでますね。