“ROARK” は世界中へ旅をする。
各地でユニークな物語を紡ぐ彼は、半年間メキシコでキャンプを楽しんだかと思うと、今度はフランスで美女とボルドーワインを飲んでいる。
バーで喧嘩を繰り広げるようなこともあるが、アドベンチャー精神が旺盛で魅力的な男だ。
そんな架空の人物、Mr.Roark を追いかけながら、旅、サーフ&スケート、キャンプ、モーターサイクルなどを背景にした、アドベンチャー・ライフスタイルブランド[ROARK REVIVAL(ロアーク リバイバル)]が待望の日本デビューを果たした。
彼が世界中で経験するエキサイティングなストーリーを少し覗いてみよう。
Vol.10 : “STRANGE DAZE IN A HANOI HAZE”
ROARK。彼の生き方やスタイルは、僕に強い衝撃を与えていた。
今でも思い出すのは、北インドの平原を見下ろすヒマラヤ山脈の中腹で、大切なサーフボードを脇に抱えながら、もう片方の手でさよならと手を振る彼の姿だ。
彼がガンジス川のほとりにある大きな都市、ワーラーナシーへ向けて下山する際に見せたあの屈託のない笑みは、まるで不思議の国のアリスに出てくるチェシャ猫のようだった。
彼が去った後も、その笑みがずっとそこに残っているような強烈な感覚に見舞われたのであった。
僕はてっきり、サーフボードにまたがった奴は、聖なるガンジス川の流れに乗り、インド洋の最も北東部に位置 するベンガル湾、そのさらに先へと向かったんだろうと思っていた。
それがまさか、南シナ海のハノイまでたどり着いていたとは、あの手紙を郵便局で受け取るまで知る由もなかった…。
僕は空いていたベンチを見つけ、 持っていた他の手紙を横に置き、アンクル・ホーの切手の貼ってある封筒を破って開けた。
中にはカトマンズからハノイまでの片道チケットと、走り書きされたメッセージが入っていたんだ。
まるで泥酔しながら書いたような字で書かれたメッセージは、かろうじて読めるくらいのもので…。
「空港のバゲッジクレームで会おう。説明は後で。ROARK より」
物語の続きは、ROARK.JPにて。