3.SANTA FE(New Mexico)
宮田:実はサンタフェは今までアメリカで来た事が無かった街の1つ。ニューメキシコと言えばインディアンジュエリーの聖地ですが、今回は個人的にインディアンジュエリーの勉強にきたつもりでした。関君を少し巻き込んでしまいましたが、関君も奥深いインディアンジュエリーの世界を楽しんでくれているようで嬉しかったですね。雑誌や本を見ると、「このデザインにはこういう意味や文化があって~」なんて、歴史やルールみたいなものがたくさん書かれているけど、実際、現地で由来などを掘り下げてみるとアメリカという土地柄なのか、アメリカ人の性格なのか結構適当なことが多い(笑)。
昔、古着の研究をしている時にも同じようなことがあったんですが、インディアンにデザインの由来を尋ねてみると、「意味なんて無いよ。雰囲気やデザイン。」なんて言われる事も多くて、ジュエリーをデザインする時はそういった決まりやルールを気にしない方が面白い物が出来るんじゃないかと勉強になりましたね。現代のインディアンジュエリーは大きい会社がバックについている事も多いし、昔のインディアンがそこに込めた気持ちみたいなものは現代では薄まってしまっているかも。まぁ、日本で言うところの、「サムライ魂」みたいなものでしょうか………。でも、今回は現地でしか手に入らないような材料やデザインのアイディアももらえたので、非常に為になる旅でした。余談ですが、街は1つ1つの建物や店が「アドビ」という土で壁を覆うような様式になっていて、アート色が強く、色使いが奇麗で、とても統一感があります。
関:古い街なのでちょっとした観光地になっていて、日本の場合だと観光地ってしょぼい店(失礼)しか無い印象ですが、ここは何軒かに一軒、本物を売る店やギャラリーが混ざっているのが興味深かったところ。中でも博物館級のアンティーク(絨毯やお面に槍まで!)を大量にストックしている店の品揃えとセキュリティの甘さ(裏口は誰でも入って来れそう)には驚きました。
4.WHITE SWAN(New Mexico)
宮田:この店はサンタフェで知り合った人に紹介してもらった家具や洋服の委託屋さん。2階建ての倉庫の中が大小様々な部屋に別れていて、部屋毎にお洒落にセレクトされています。アメリカ全土にアンティークモールはあるんですが、ここは他のアンティークモールよりもデザイン性が強く、セレクトも非常に良いと感じました。委託屋さんだけあり、日本のお店のように全てが統一されている感じは無いですが、アンティークの中にポップなものも混じっていて、色使いがとても上手。これはサンタフェという街全体の特色でもありますね。掘り出し物も多いと思うので、サンタフェの街に行った際にはぜひ立ち寄ってみてください!
関:すっごく格好良い玄関マットを見つけたので購入したら北欧ものでした………。アメリカでわざわざ北欧のものを買いました………。
5.HOME DEPT(New Mexico)
宮田:アメリカ全土にたくさんあるチェーン店。いわゆるホームセンターですね。何回もアメリカに来ている僕は新鮮な気持ちでここに来れなかったけど、関君にはとても新鮮だったようで、改めて当たり前の場所でも見方を変えれば新鮮に見えるという事に気づかせてくれました。1LDKらしい素材がたくさんある場所だし、こういったスタンダードなDIY的なものを僕もどんどん取り入れていこうと思います。
関:これって1LDK/DEPOTのモデルだよな~という素晴らしい内装と品揃え。特にドアのデザインが良く、持って帰りたいと思いましたが、重くて断念………。
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