先だって1週間SNAPの特別編としてもお伝えした1LDKのゼネラルマネージャー関隼平と、[Varde77(バルデ77)]のデザイナーである宮田浩行によるアメリカツアー。10年来の友人である両名が、この夏、ネバダ、ユタ、ニューメキシコ、アリゾナをまわる旅に出たのだ。
そして、今回Masteredではこの両名による現地レポートをエクスクルーシヴ企画としてお届け。距離にして2000マイル(約3200km)にも及ぶ彼らの旅からは、アメリカという国の懐の広さや魅力をたっぷりと感じ取れるはずだ。
1.ANTEROPE CANYON(ARIZONA)
宮田:アンテロープキャニオンにはアッパーとロウアーがあり、僕は前回ロウアーに行ったので、今回はアッパーの方にきました。アッパーに来たのは人生初。15年ぐらいやっている古着の買付けでは何ヶ月かで何万キロという距離を走って、アメリカ全土を横断するんですが、仕事で来ているので、なかなかこういう観光地には来られなかったんです。グランドサークルの中でも、その中に入れる場所はなかなか無いので、かなりおすすめの場所。
1人25ドルで現地のインディアンたちが丁寧に説明をしてくれ、写真の指導なんかもしてくれます(もちろん英語)。ここでは誰が写真をとっても奇麗に映るんです。写真って光の入り方が非常に大切なんだなと勉強になりますね(笑)。洞窟を探検しているような感じで、少年の気持ちに戻る事が出来る場所です。
関:とにかく赤い砂、砂、砂でアメリカの砂漠だな~という感じ。いつか行ってみたいメキシコのオフロードレース『BAJA1000』のコースもこんな感じなのか~と感慨にふけりながら四駆に揺られていました。そして、砂が細かいので粘膜がやられ目の充血もひどかったです………。
2.MONUMENT VALLEY(Utah)
宮田:ここは古くからのナバホ族の居住地域で、ナバホ族の聖地とも言われている場所。ちなみにアメリカではこのような台地を「MESA」というのですが、[Varde77]を始める前に働いていた会社でMESAという古着屋を立ち上げた事もあります。僕の好きなクリントイーストウッドの『THE EIGER SANCTION』という映画もここで撮影されています。他にも『インディ・ジョーンズ』、『イージー・ライダー』、『フォレスト・ガンプ』などがここで撮影されていますね。不思議な地形をしており、聖地と呼ばれるのにも納得です。
関:スピリチュアル感のない自分でも、何だかパワーを感じる岩の形………。
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