「The Pumpテクノロジー」の開発者が語る『ZPump Fusion』
「THE PUMP EXPERIENCE」のイベント後、「The Pumpテクノロジー」の開発者であるポール・リッチフィールド氏に貴重な時間をもらい、「The Pumpテクノロジー」の進化と、『ZPump Fusion』について話を聞いた。
『ZPump Fusion』に搭載された「The Pumpテクノロジー」は、『The Pump』や『Instapump Fury』に採用されているものとは大きく異なっていると聞きましたが、具体的にはどのように違うのでしょうか。
ポール:以前のものとは作り方自体が大きく違います。『The Pump』や『Instapump Fury』に搭載されている「The Pumpテクノロジー」は、金型を使って作っていました。これは一体成形のもので、真鍮を切削加工して作っていたのですが、これにはもの凄い製造技術が必要なうえ、コストもかかりました。最初の「The Pumpテクノロジー』を作った頃から、より単純で、柔軟でエキサイティングなものが作れないかと考えてはいたのですが、今回遂にそれが実現できたのです。
金型を使わずに、どのようにして「The Pumpテクノロジー」を作るのですか?
ポール:詳しくは特許の関係もあって言えないのですが(笑)、フィルムを2つ重ね合わせて、エアチェンバーを作っているんです。随分、端折った説明で申し訳ない(笑) 新しい「The Pumpテクノロジー」はそれ自体もフレキシブルだし、製造過程もとてもフレキシブルになったと言えます。私たちがもっと賢く、もっと幸運であったら、もっと早くこの解決策にたどり着いたかもしれないのですが、最もシンプルなプロセスが見つけられたと思っています。
新しい「The Pumpテクノロジー」の開発はどのように進められたのでしょうか。
ポール:まずはコンセプトを決めるところからスタートして、そしてコンセプトをいかにして実現していくかというのをチームで話し合っていきます。その初期の段階で、別業界のエキスパートたちをミーティングに呼ぶこともします。例えばエレクトロニクスの専門家の話を聞くこともあるのです。私は非常にチームに恵まれていて、長年彼らと密接に仕事をしてきました。その結果、スピーディに深く物事を進めることができるので大変助かっています。今回もラッキーなことに、とてもユニークなコンセプトの解決策を見つけることができました。エアチェンバーを発明したというよりは、現在の世界に存在しているものを上手く集めたという表現が的確なのですが、我々が考えた設計は非常によく機能していると思います。
新しい「The Pumpテクノロジー」はとても機能的でシンプルだということですね。
ポール:そのうち皆さんが新しい「The Pumpテクノロジー」秘密を知ることになると思うのですが、その時にきっと「これだったら私にだってできたよ!」という人が現れると思います。そして、それこそが私たちへの最高の賛辞なのです。「The Pumpテクノロジー」は、本当にシンプルでイージーなものですからね!