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PUMP IT FORWARD. – 6人の男女が自由に履きこなすReebokのPUMPシリーズ –

by Nobuyuki Shigetake

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PUMP OMNI ZONE II(VINTAGE SPORTSWEAR)

18,700円(Reebok adidas group customer service TEL:0570-033-033)

とあるバスケットボール選手が着用したことで広く話題を集めた『PUMP OMNI ZONE II』だが、その利便性、快適な履き心地はバスケットボールのみでなく、その他のストリートスポーツにおいても”傑作”として高く評価された。こちらは重厚なルックスを軽やかに昇華させた、ホワイト、ネイビー、イエローの配色のニューモデル。

Kenichi
パルクールアスリート

— パルクールをやり始めたきっかけを聞かせてください。

Kenichi:海外の選手たちが投稿しているYouTubeを見て、仲間内で真似して遊び始めたことがきっかけです。団地や公園のちょっと高いとこから飛び降る、みたいな、仲間同士の度胸試しのような感覚でした。そこからぼくを含めた数人がエスカレートしていき、今に至りますね。

— Kenichiさんとしては、パルクールのどういうところに面白さを感じていますか?

Kenichi:ビルからビルへ飛んだりみたいな、派手な部分にフォーカスされがちですが、街を使って、何もないゼロの状態から、自分の発想次第で無限に遊べるところが面白いと感じますね。それだけでなく、ヨガやフィットネスのような、ストレスを発散できるカジュアルなアクティビティでもあるんです。世の中ではまだまだ少し誤解があるようなので、正しく発信していきたいですね(笑)。

— 今後、パルクールがどうなっていくか楽しみですね。

Kenichi:そうですね。理想は、スケートのようなひとつのカルチャーを築くことですよね。歴史が浅いスポーツだからまだまだ全体主義的な部分があるというか、「これが良い!」となると盲目的になってしまう部分があるんです。そうではなく、アートや音楽みたいな多様な表現が認められるようになれば、カルチャーになり得ると思っています。

— 『PUMP OMNI ZONE II』を履いた感じはいかがでしたか?

Kenichi:普段はあまり靴紐を絞めすぎず、少し緩めて履くことが多いんですけど、このポンプは履き心地をワンタッチで調整できるのが好みでしたね。適度に足を包み込んでくれるフィット感も絶妙でした。

— 普段パルクールをやる際にはどういったシューズ、ファッションでやることが多いですか?

Kenichi:昔はストレッチが効いたウェアにクッション性が高いシューズ、みたいなスポーティなファッションでやっていましたが、むしろ今はリジッドのデニムやクラシックかつ質実剛健なスニーカーでやることに興味が向いています。生活のなかに地続きでパルクールがあることを意識しているので、利便性というよりは気に入ったシューズ、気に入ったファッションに身を包み、好きな音楽を聴きながら、散歩感覚でスポットを見つけてパルクールをする、というのが理想ですね。