Photo:Kenichi Muramatsu | Styling:Junya Chino | Hair&Make:Taro Yoshida | Text&Edit:Nobuyuki Shigetake
かつてReebokに存在した精鋭揃いのスペシャルチーム・RAC(リーボック アドバンスド コンセプツ)によって開発され、1994年に発売されたブランドのもっともアイコニックなモデル『INSTAPUMP FURY』。この世に存在するどのシューズにも似つかない、これまでにないデザインを生み出すために、極めて野心的なコンセプトの基に誕生した、Reebokを代表する1足。
— モトーラさんのファッション遍歴から聞かせていただけますか。
モトーラ世理奈(以下、モトーラ):自分で洋服を選ぶようになった当初は、ゴシックっぽいテイストのアイテムが好きでした。小学生高学年になってからは原宿に行くようになり、いわゆる少し前の原宿みたいなイメージの、派手なテイストなものに惹かれるようになっていきました。その流れで古着を知り、ポップなテイストの古着にハマって、今に至るって感じです。お仕事でいろんな洋服を着るようになって、より一層、好きなものを好きなように着たい、と思うようになりましたね。
— モデル、女優のお仕事をしていて刺激的だと感じるのは、どのような瞬間ですか?
モトーラ:みんなでひとつのものを作ってる感覚を味わえたときです。たとえば、映画やモデルのお仕事でも、わたしが関わることができるのって、アウトプットに向かっていく、すごく短い瞬間なんです。昔はあまり考えられていなかったのですが今は「なぜこういうアウトプットをするに至ったのかな?」ということを深く考えながらお仕事をするようになって、長い期間にわたって考え、あたためられてきたものが、いまやっとここで作られている、ということを想うようになってから、このお仕事の楽しさを改めて理解できてきた実感があります。
— なぜそういうマインドに変化していったのでしょうか?
モトーラ:スタッフさんと仲良くなったことだったり、自分の周りに作る側の友達が増えていったことが大きいと思います。産みの苦しみ、喜びを間近で見ているわけですから、やっぱり感化されます。
— スニーカーは普段から履きますか?
モトーラ:好きでよく履いていますよ。革靴とは半々くらいかな。
— スニーカー選びの基準を聞かせてください。
モトーラ:デザインと、あとは軽さ? とにかく履いててラクなものが好きです(笑)。そういう意味ではこの『INSTAPUMP FURY』は、自分では選んだことないデザインですけど、どちらの条件も満たしていてすごく気に入りました。
— ご自身でスタイリングするとしたら、どのように合わせたいですか?
モトーラ:スポーティに振らず、少しドレッシーなワンピースとかとミックスさせても可愛いと思います。これはカラーが特徴的なので、小物やアクセサリーで色を拾ってみても面白いかも。