隠れた名作、PUMA RSシリーズがベルリンで復刻

by Mastered編集部

1980年代に登場し、長年アーカイブとなっていたPUMA(プーマ)のRS(ランニング システム)シリーズの復刻が発表された。ドイツのベルリンで開催された一夜限りのローンチイベントにMastered編集部が日本のメディアとして単独取材。展示されたRSシリーズの旧モデルと、注目の新作をイベントの模様とともにお伝えする。

Photo:Kiyotaka Hamamura

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80年代プーマの”隠れ名品”スニーカー

人々がデジタルな未来を見据え始めた80年代には、いま振り返ると各分野でヘンテコなハイテク・プロダクトが多数登場した。デジタル・ウォッチは特に顕著で、電卓として使えるものや、声で時間をお知らせする機能が付いたものなど、便利なようで実際はほとんど使わない機能がこれでもかと投入されたが、当時の人々はそのハイテク感に胸を躍らせた。

その時代にはスニーカーの中でも、かなり”先を行った”プロダクトが登場している。歩数計搭載のadidas(アディダス)のマイクロペーサーが有名だが、実はPUMAはそれに先んじること1年前に『PUMA RS』というシリーズを展開していて、その中にはなんとコンピュータを搭載し、通信機能によりランデータを解析可能とした『RS-Computer』というモデルも存在していた。残念ながらこのモデルは時代を先取りしすぎたせいか長年歴史に埋もれてしまったようだ。

しかし、ここに来て再びこのRSシリーズのデザインコンセプトが再評価され、PUMAから正式に復刻リリースが決定。4月12日にはドイツ・ベルリンでそのシリーズ復刻を記念したイベントが開催され、Mastered編集部は日本のメディアでは唯一その会場に潜入することができた。

1980年代にPUMAから登場したRS-Computerのレプリカもベルリンのイベントで展示された。通信機能によりランデータを解析可能という”ハイテク”シューズで、ヒール部のごってりしたコンピュータ部がかなりのインパクト。