なんて”ACG”と肩を並べる90’sの僕らのヒーロー、孫悟空のセリフを吐いているうちに、メディアプレビューの会場に到着。
そこで待ち受けていたのは
ドンっ
このお三方な訳だが、ファッション好きならばここで気付かない訳は無い。
「あっ、エロルソンだ!!」
相変わらずのlike a カンフーマスターなエロルソンの容姿に気を取られている内に、エロルソンと、コレクション解説の項で前述した[NIKE]のシニアデザインディレクター、マシュー・ミルワードによる今回のプロジェクトの説明がスタート。
この説明に関しては既に各アイテム毎に詳しく記載してあるので、こちらでは割愛。
コレクションの概要を把握したところで、続いてはロンドンのショーディッチに位置するNikeLabの路面店、1948 LDNへと移動。こちらでは先ほどまで説明を受けていた[NikeLab ACG]の新たなプロダクトを、実際にモデルが着用してくれているのだが、なんと3名のモデル全員が「オール・コンディションズ・フィット」の基本となっている、”半分しゃがんだような中腰姿勢で、前を見ている状態”でお出迎え。
仕事柄、様々な状態のモデルを見てきたが、これは中々に辛そうである。なにせ、ずっと空気椅子に近い状態だ。モデルって職業は、本気でやると中々辛いことも多いとは思うが、2時間以上に渡ってこの姿勢をキープしていた今回のモデルたちには素直に拍手を送りたい。ある意味では彼らこそが、「オール・コンディションズ・フィット」の申し子だ。
見た目以上に体育会系なモデルたちを横目に今度はメディアカンバセーションがスタート。本コレクションのスタートの経緯から始まり、生まれ変わった[NikeLab ACG]の疑問に関して、エロルソンとマシューが丁寧に答えてくれた。
なお、気になる内容は次項でEYESCREAM.JPの独占インタビューと併せてたっぷりとお伝えするので、少々お待ちを。ちなみにエロルソン達の後ろにあるパネルには[NIKE]及び、[NIKE ACG]の過去の名作たちがずらり。あなたの思い出の1品も展示されていたかも!?
そしてイベントは、都市という様々な環境が渦巻く舞台において、アクティブに生活を続ける都会のアスリート達のために生まれ変わった新たな[NikeLab ACG]に相応しい、地上180mのビルの最上階でのディナーにて〆。
ここにもACGフリークにとってはたまらない仕掛けが用意されており、なんと食事のメニューまでもがACGのブランドロゴに使用されているフォントと同じフォントで登場! こういった細かな遊び心は、実に[NIKE]らしい部分である。
もちろん、今回の[NIKE ACG]は過去の”ACG”を知っている人にも手に取ってみてもらいたいのだが、”ACG”の存在を知らなかったという人にも自信を持ってオススメ出来るアイテムばかり。[NIKE]とエロルソンが提案する、真のアーバンアウトドアはまだその片鱗を見せ始めたばかりなのだ。
アプローチも実に面白いし、何よりタイトルに冠したとおり、単純にその仕上がりが”超カッコイイ”のだから、「昔のACGの方が良かった」なんて無粋なことは言わずに、新たな[NikeLab ACG]を全力で楽しもう。