正月休みの最終日は、家でゆっくり動画でも見ながらゴロゴロ過ごしたいですね。
数ある動画配信サービスの中で、いま気になるのはオリジナルコンテンツの完成度が高いNetflix。作り手の意思を尊重するNetflixは、地上波にはない自由度があり、世界中のクリエーターたちにとって絶好の表現の場となっているんだとか。日々追加されていく良質な作品の数々は必見です。
本特集では、そんなオリジナルドラマの中から、休みのうちに一気に見たい 10作品をリストアップしました。それでは早速、Netflix and Chillといきましょう。
『ラブ』
[シーズン1] 全10話 (各話 30分程度)
“恋愛はうまくいかないことばかり。でも人生に疲れた女とオタクな男が出会って… 本物の愛が見つかることも?”
現在のアメリカンコメディ界の最前線で活躍する集団”アパトーギャング”のボス、ジャド・アパトー製作・脚本による新作ラブコメディ。日常生活に根ざした題材、皮肉な程にリアルな人物描写。平凡な人生を笑いとユーモアで肯定する、ある種人生賛歌のような、ジャド・アパトースタイルの真骨頂を見ることができる。スケートレジェンド ジェイソン・ディルのカメオ出演にも注目。セカンドシーズンが2017年よりスタート予定となっている。
『ジェシカ・ジョーンズ』
[シーズン1] 全13話 (各話 50分程度)
“ある事件をきっかけに、スーパーヒロインとしての活動をやめたジェシカ・ジョーンズ。心機一転、新しい人生を歩み始めようとニューヨークで私立探偵事務所を開くが、次々と事件に巻き込まれていく。”
MARVEL作品の充実は、Netflixの嬉しいポイント。『ルークケイジ』も捨てがたいが、せっかくの休日はマッチョよりも可愛い女の子が戦うところを見たい。自暴自棄でボーイッシュな怪力美女探偵を演じるのは、僕らのクリステン・リッター(『ブレイキング・バッド』のジェーン役など)。すごく繊細なのにストレスフルな環境に耐えて強がる彼女に、心から声援を送りたくなる。
『ラストキングダム』
[シーズン1] 全8話 (各話 60分程度)
“9世紀、七王国時代。イングランド統一の戦いを描く壮大な歴史ドラマ。”
ヴァイキングに侵略されて、領主の父を殺された少年は、仇である男に連れ去られ、一流の戦士に育てられる。漫画『ヴィンランド・サガ』と似たストーリーだが、敵は残虐非道、人命が格安で扱われていた当時では、実際によくあったことなのだろう。歴史物好きならずとも、男たちの戦いには胸が熱くなるはず。全8話なのでイッキ見にも適している。
『殺人者への道』
[シーズン1] 全10話 (各話 60分程度)
“18年間服役した後にDNA鑑定で無実を証明されたスティーヴン・エイヴリー。自由の身となった彼の周辺で新たな殺人事件が発生する。10年もの歳月を費やして、事件とその数奇な運命を追ったドキュメンタリー。”
原題の『Making a Murderer』は、「殺人者が”作り上げられる”までの道」という意味にもとれる。冤罪なのか、それとも警察の陰謀なのか。「それでも僕はやってない」に留まらず、Netflixが起こした社会現象が司法制度を動かすのでは?といった領域にまで達する程、全米で大きな注目を集めた作品。
『マスター・オブ・ゼロ』
[シーズン1] 全10話 (各話 30分程度)
“ニューヨークに暮らす30歳独身男性の凡庸な日々&ちっぽけな苦悩をユーモラスに描く新感覚コメディ。”
インド系アメリカ人の超人気コメディアン、アジズ・アンサリ主演。大成功はしてないが、それなりに安定はしている。自由を手放してまでは結婚したくない。でもやっぱりパートナーは欲しいから、相応の努力をしないと。そんなミレニアル世代のアラサーあるあるが詰まった作品。
『火花』
[シーズン1] 全10話 (各話 50分程度)
“狂おしいほど純粋すぎる、この二人。又吉直樹の処女作にして芥川賞受賞作品。”
売れないお笑いコンビ・スパークスの徳永は先輩芸人・神谷の激烈な漫才に魅了され、弟子入りを申し出る。きっと地上波のTVドラマシリーズでやっていたら、ここまでできなかったであろう秀逸な仕上がり。「まるで映画のような〜」なんて言葉では、とても足りないぐらいの、もはや映像詩とも言うべき美しいシーンの数々は圧巻。
『ゲットダウン』
[シーズン1] 6話 (各話 60分程度) ※第1話 93分
“1970年代のNYサウスブロンクス。貧しくも活気に満ちた時代を生き抜くティーンエイジャーの姿とやがて世界へと広がる新たな音楽、カルチャーの誕生を描く。”
ヒップホップとの出会いから始まる青春ストーリー。監督は『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン。そして、当時を実際によく知る1942年生まれ、74才のエド・ビアンキ監督。さらに、ラップの監修は、Nas。時代考証にも力を入れている作品だけに、音楽好きなら確実に楽しめるシーンに出会えるはずだ。
『ナルコス』
[シーズン1] 全10話 (各話 50分程度)
[シーズン2] 全10話 (各話 50分程度)
“80年代に世界市場を急速に支配したコカインの掌握をめぐり、あらゆる勢力が衝突する様子を麻薬王、パブロ・エスコバルの物語を軸に描く。”
イッキ見したい海外ドラマの大本命『ナルコス』は、世界中のメディアから称賛の声があがっている最強クライムサスペンス。強烈なヴァイオレンス描写を目の当たりにする度、実話を基に描かれていることに改めて驚かされ、張り詰めた緊張感が病みつきになっていく。2017年には、シーズン3の配信も予定されているとのこと。
『ベター・コール・ソウル』
[シーズン1] 全10話 (各話 50分程度)
[シーズン2] 全10話 (各話 50分程度)
“ドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフ。弁護士ソウル・グッドマンが、かつて ジミーと呼ばれた時代を描くハードボイルドコメディ。”
内容はもちろんだが、センスが抜群に良い。『ブレイキング・バッド』を見ていたならば、粋なオープニングで間違いなく心を掴まれる。かちっと決まった構図、色彩と明暗の巧みな使い分け、妥協のない凝ったカメラワークと、グルメな映像にお腹いっぱい。時間軸で考えれば、こちらが過去の話なので、先に『ベター・コール・ソウル』を見てから『ブレイキング・バッド』を見ても問題なく楽しめる。
『フレークド』
[シーズン1] 全8話 (各話 30分程度)
“カリフォルニアのヴェニスで暮らす男がアルコール依存症のセラピーを続けるなか、図らずも親友と同じ女性に恋をする。嘘と見栄の人生から抜け出そうとあがく主役のチップをウィル・アーネットが熱演。”
金も地位もないけれど、人にはとても恵まれている中年男のオフビートな人情系ドラマ。大人になりきれない大人の日常を扱ったオリジナルドラマは、Netflixの得意とするところ。この作品もちょうど良い塩梅で、見始めると止まらなくなる。
【NETFLIX】
https://www.netflix.com/jp/