『伊藤壮一郎のM.I.U.(まいうー)!』 第1回:落合宏理(FACETASM)

by Mastered編集部

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個人的に思うシティーボーイって言うのは「含羞」とか「恥ずかしがり屋」かな。それが僕の知っている東京人のイメージ。(伊藤壮一郎)

— 冒頭で2人とも東京出身って話が出ましたので、少し東京という街の話が出来ればと思います。以前お2人とも親交のある下野さん(WHIZ LIMITED)とも話したんですが、やっぱり東京生まれ、東京育ちの人って独特の空気感がありますよね。

落合:ずっと東京にいるから東京って街を特別意識したことは無かったんだけど、専門学校に入った時、1クラスで東京出身の人が自分しかいなかったんですよ。そういう状況に慣れてきた中で伊藤さんや下野さんのような東京出身の人に出会えたことはすごく嬉しいことで、これから一緒に自分たちの考える東京感みたいなものを見せていけるのかなとは思っています。やっぱり、東京の人ってどこか冷めてる部分もあるから。

伊藤:たしかにそうだよね。だからたまに落合君が情熱的に語っているのを見ると、全部計算なんじゃないかなって思ったりするもん(笑)。まぁ、冷めてるって言うのは裏を返せば、何が格好良くて、何がそうじゃないかって美意識がはっきりしているという事かもしれないけど。

— 東京人にとっての今のファッションシーンについてはどうですか?

伊藤:東京の人って恥ずかしがり屋だから、分かりやすい格好を嫌う人もいるんじゃないかな。例えばNew balanceを履けない東京の人って結構いるし、そういう意味ではシティーボーイ=東京人では無いかもしれない。個人的に思うシティーボーイって言うのは「含羞」とか「恥ずかしがり屋」かな。それが僕の知っている東京人のイメージ。逆に落合君が思東京人って何なの?

落合:今、伊藤さんが言っていた恥ずかしがり屋って表現はすごく適切だと思います。

伊藤:どんなに強い表現をしても、根底にはその感覚があるからガサツにならない。FACETASMの表現は強いけど、そこにはそういう感覚が共存するはずなんだよ。

落合:そういう意味では、M.I.U.でやらせてもらっている『F』に関しても、あそこに置くことで、伊藤さんと僕が、恥ずかしながらも多少の潔癖と情熱を表現できればと思っています(笑)。僕自身デザイナーとしても成長させてもらえたし、南さんと仕事を出来た事も大きい。全てがポジティブに動くことって中々無いから、すごく嬉しいです。

伊藤:他力本願だからね(笑)。OPENING CEREMONYのイベントにしても、OPENING CEREMONYってこうだよねって思っている人にはピンと来ないかもしれないけど、それが狙いだったりはして。なんかコソコソやってる感じが東京人っぽくていいかなと。

落合:良い意味で違和感があるし、そこは東京っぽい部分ですよね。soeをやりながらM.I.U.をやるっていう今の伊藤さんの動きには、やっぱりみんな注目していると思うんですよ。伊藤さんの次の一手をこれを読んでくれている皆さんも店舗で見てくれたら嬉しいですね。

— ありがとうございました。それでは最後に落合さんから今回の「M.I.U.(まいうー)」の紹介を。

落合:この麻婆豆腐は、お店の看板メニュー。飲んだ後の締めにこれを食べると、ものすごく旨いんですよ。唐辛子の辛さと山椒の辛さが交じり合った、独特の辛さ。すっごく辛いんですけど、美味しいです。

落合宏理さんが薦めるM.I.U.な1品 – 新宿 粧の麻婆豆腐

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【粧(からみどころ)
東京都新宿区新宿2丁目10-5 第六天香ビル 1F
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