MADSAKI:でもさ、みんなFUCKっていうと悪い言葉だと思いがちだけど、英語を話せない日本人がさ、FUCK FUCK言ってるのを見ると、逆にアメリカ人としては親近感が沸くと思うんだよね。こいつ面白いなって思うじゃん、ろくに発音も出来ないのにFUCK FUCK言ってたら。FUCKって言葉を使うだけで、友達たくさん出来ると思うよ、うん。ここからは質問形式にしていこうか。何か聞きたいことある?
— 女の子をナンパする時はどんな風にFUCKを使えば良いですか?
MADSAKI:いいねいいね~! 例えばバーでナンパする時。まずは
Let me buy you a fucking drink
辺りで攻めていこうか。女の子はその瞬間「あっこの人、Fucking使えるんだ!」って思うはず(笑)。もっとアピールしたい場合には
Let me fucking buy you a motherfucking drink baby!
かな。ちょっとFUCKを入れ過ぎだけど。まぁ、これでまず向こうは「No」とは言わないから。その後はどうする?
— 服装を褒めると良いって別の本に書いてありました!
MADSAKI:そうそう! 良いこと言ったね! 日本人の男性は女性を全然褒めないじゃん。あれはダメだって。女性を褒めることは挨拶と一緒だから。外国人とデートしたかったらとにかく褒めること。良くアメリカ人が使う「You made my day.」って言葉があるんだけど、これは「君が僕の1日を最高なものにしてくれた」って意味。女性だったら、男性に褒められた時には「Thank you you made my day.」とか言うんだけど、アメリカ人のこういうところが僕は大好き。素直に気持ちを言葉にして、相手も言い返してくれる。これが英語の素晴らしいところだと思います。ってこれでキレイに締まったかな? 他に何か質問ある?
一同笑
— 未だにアメリカには人種差別ってあるんですか?
MADSAKI:全然あるよ! 俺は1980年の8月、6歳の時にアメリカに行ったんだけどさ、最初に住んだのが完璧に白人主義のニュージャージーの小さな町で、髪の毛が黒い奴なんて俺以外にいなかったから、差別される気持ちはすごく良く分かる。そういう時に使うと良いのは
Fuck you wonder bread.
アメリカにwonder breadって食パンがあるんだけどさ、これがクソまずいのよ、粘土みたいな味で。で、このwonder breadってのが真っ白でさ、白人のことをバカにする時はwonder breadって言葉を使うんだ。だから白人に黄色人種であることをバカにされたら
Fuck you wonder bread you motherfucker!
って言えば完璧。俺なんて毎日使ってたよ(笑)。
一同笑
MADSAKI:レイシストに対しては、こっちも倍返ししてやらないと。wonder breadが覚え辛かったら、
Fuck you white ass!
白いケツって意味ね。たぶん、これをYouTubeに載せたら殺されると思うけど、本当にこれを言われたら白人は何も言えないよ。俺は人種差別は絶対にしないけど、25年間アメリカで暮らして、人種差別は絶対に無くならないってことを実感した。だから相手が差別的な態度で来るのなら、倍返ししてやらないと。
Fuck you white ass! Get the fuck outa here! You fucking racist!
ぐらいは言って良いと思うよ(笑)。もう質問は無いかな?
— 日本人女性がyellow cabと言われた時、アメリカ人女性に対してはどんな言葉で言い返せば良いですか?
MADSAKI:「White bitch!」って言えば目が覚めると思うよ。英語を話すときはさ、遠慮なんてしなくて良いから。英語を使う時だけ、いつもとは全く違う自分を演じても良いし、いつもと違う自分を表現したい時に、英語に助けてもらうっていうのはすごく良いことだと思う。日本語では「馬鹿野郎」なんて言えないけど、英語では思いっきり「Fuck you!」って言えたりとかさ、そういうのってあると思うんだよ。そういう意味ではFUCKとかBITCHって言葉を使う時は、日本人としての自分を忘れた方が良いのかもね。その方が楽しく英語を使えると思う。とにもかくにも、FUCKもBITCHも自由に使って、英語を楽しんでください。今日はこれでおしまい。ありがとうございました。
【『正しいBITCHの使い方 学校では教えてくれないBitchを使った99フレーズ』】
発売中
著者:英語表現研究会
監修:MADSAKI
イラスト:NAIJEL GRAPH
単行本(ソフトカバー):176ページ
発刊:トランスワールドジャパン (2015/1/30)
ISBN-10:4862561497