その男、「MAD」につき。
MADSAKIの『正しいFUCKとBITCHの使い方教室』

by Mastered編集部

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MADSAKI:次はBITCHについて話をしようか。あのね~、BITCHって言葉はやばいんだよ。FUCKをドラマーだとするならば、BITCHはポールダンサーみたいな感じ。ちょっと自分でも何を言ってるか分からないけど(笑)、基本的に僕はBITCHという言葉はあまり使いません。だって怖いから、女の人って。元々の意味で言えば、性格の悪い女の人とかに使う言葉なんだけど、アメリカってほら、フェミニストがいっぱいいるじゃない? だから、男性陣には女性に対してあまりこの言葉を使うのはオススメしません。BITCHはさ、今で言う女子会とか、ああいう時にガンガン使う言葉なんだよね。例えば女の子同士で、「あのBITCH全然仕事してくれないよね~、いつも生理痛だし。」とか、そういう会話をする時。

一同笑

MADSAKI:ちなみに生理痛を英語にするとPMSね。嫌いな学校の先生とか、女上司の期限が悪い時に「That bitch is on PMS yo.」みたいな感じで使います。ヒドイよね~、こういうことを普通に小学校2、3年の子供が担任の女の先生に言ってるんだよ。アメリカってのはヒドイ国です(笑)。話は戻るけどさ、だからBITCHに比べるとFUCKっていう言葉は本当に良い奴なんだと。すげぇ優しいのに、みんなから嫌われてる。勘違いしてるんだよね。FUCKはそういう奴じゃないから!

一同笑

MADSAKI:あぁ、でも「Son of a bitch」って言葉があるでしょ。これはBITCHには珍しく、男性に対してだけ使う言葉。この言葉を初めて使ったのは、シェイクスピアなんだよ。直訳すると「ビッチから生まれてきた男の子」ってこと。BITCHから生まれてきてるから、息子は相当なBITCHな訳。シェイクスピアは頭が良いよね。実際は「He is a fucking son of a bitch.」とか、こんな感じで使うんだけど、アメリカで母親をdisられるってことは、すごく屈辱的なことなのね。本来はそういう重さのある言葉なんだけど、普通にみんな使う(笑)。下手したら小学生でも使うね。これを更に強調したい場合には「Son of a fucking bitch.」。ここにもFUCKが入ってくる訳よ。まだ足りなかったらGoddamnも入れちゃおう。

Goddamn son of a fucking bitch.

それでも足りなければ

Fucking goddamn son of a fucking bitch.

もう一声入れるなら

Fucking goddamn motherfucking son of a fucking bitch!

はい、もう何を言っているのか全然分かりませんね。

一同笑

MADSAKI:さっきのFUCKを入れる位置の話に戻るけどさ、一番入れやすいとこに入れちゃって良いんだよ、本当に。要はビートだから。何度も言うけど、本当に良い奴だし、本当に楽しい奴なんだよ。こいつがいるだけで、この英語教室だってこんなに明るくなる訳じゃん。それに、FUCKはさ、自分の身を守る言葉でもあるんだよね。NYに住んでると分かるけど、基本的に日本人は自分の気持ちを表現することは無いだろうって思われてるから、アメリカ人とかは、ガンガン言葉で詰めて来る訳よ。そういう時に発音が悪くても「Fuck off!」って一言言えば「こいつはヤバい。英語話せない癖にFuck offとか言ってる。頭がおかしい。」って相手は思うから。これは女の人にもガンガン使って良いからね! 黒人だろうが、白人だろうが、ウザかったら「Fuck off!」って言えばOK! 少し丁寧に言いたい時には頭にPleaseを入れてください。

Please fuck off.

お願いだからどっか行ってって意味ね。これを言われたら、大抵の人は何も言えないから。同じような意味の言葉をもう1つ教えておくと、

Get the fuck outta here!

これはデニーロの決め台詞だね。これも多分言われた人はもう二度と戻って来ないと思うよ。返す言葉なんて無いからね。すごく良いフレーズ。えーと………次、何話そうか?

一同笑

MADSAKI:あ、そうそう後は本の中にも書いてあるんだけど、Shitって言葉も本当に面白い奴。「そこの塩、取って」って英語で言うと「Can you pass me the salt?」になるんだけど、育ちの悪い人はSaltなんて言わずに全部Shitって言う。それ、これ、あれは全部Shitで代用。

Can you pass me that shit?

とか、

Oh, that’s a good shit.

とか、何でもかんでもShitになっちゃう。でも、これは言葉が分からない時にはすごく便利な言葉だから、Shitさんと「さん付け」で呼んでくださいね。注意して欲しいのは、Shitの前に必ずtheを付けること。例えば相手が履いている靴に対して、すげぇ格好良い靴じゃん!って褒める時には、

Oh men, that’s the shit!

って言うんだけど、これを

Oh men, that’s shit!

って言うと、すげぇダサいね!って意味になっちゃうから。theが無いだけで、悪い意味になっちゃうんだよ。話があちこち飛んで悪いけど、FUCKを使った褒め言葉もあるんだ。例えば

She was sexy as fuck.

彼女は超セクシーだってこと。sexyって言葉をFUCKさんがもっとセクシーにしてくれてる訳だね。逆に

Ugly as fuck.

は洒落にならない程ブスってこと。as fuckがUglyを全く別次元まで持って行ってくれている好例ですね。こんな感じで、ドラッグのやり過ぎて頭がぶっ飛んじゃった時は

High as fuck.

お酒を飲み過ぎた時は

Drunk as fuck.

覚えておきましょう、as fuck。使いやすいし、非常に良い言葉です。

一同笑

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