5. Iris Gold(Musician)
Make Up:MJ Gotidoc
ヒップホップミュージシャンのアイリス・ゴールドは、アップカミングな存在として注目を集め始めている。ロンドン生まれで、現在もロンドンで活動を行っているが、幼少期から5年前まではデンマークのコペンハーゲンの中にあるヒッピーコミューン、「クリスチャニア」という特別自治区で育った。「クリスチャニアには世界中から凄いミュージシャンたちが来るので、小さい頃からビースティやウータンクランのライブも間近で観てきたの。昔ブレイクダンスやヒップホップのクラブシーンでは[FRED PERRY]のリストバンドをするのがクールだったから私もいつも付けていた。セブンティーズなスタイルが好きだから、ポロを着る時はいつもフレアなパンツを合わせることが多いかな」
6. Jackson Boxer(Restaurant Owner & Chef)
31歳のジャクソン・ボクサーは、生まれも育ちもサウスロンドン。その生まれ育ったエリアに「ブランズウィック ハウス」というレストランを開業した若きオーナーシェフだ。1758年に建てられ、取り壊しの可能性もあった古いアンティーク倉庫の中にコーヒーショップをオープンするとたちまち盛況となり、現在は80名が着席できるレストランに拡大。そのクオリティと味が評判を呼び、ジャクソン自身も数々のメディアにも取り上げられる有名人になった。「[FRED PERRY]のシャツは若い頃から沢山持っていて、いつもそれを着てこのエリアを歩いていたよ。サブカルチャーのヘリテージもそうだけど、イギリス人にとってはカジュアルにもスマートにも使える便利なアイテムなんだよね」
7. Oliver Spencer(Fashion Designer)
日本でも人気のブランド[Oliver Spencer(オリバー・スペンサー)]は、2002年にスタートした英国ブランド。デザイナーのオリバー・スペンサーは2013年に「WGSNグローバルファッション メンズウェア デザイナーアワード」を受賞するなど輝かしい経歴を持つが、気さくでチャーミングな人物だ。「僕が作っているガーメントよりは少しスポーティだけど、[FRED PERRY]を着ている顧客は結構多いんだ。僕はテニスをやっているから、運動用と普通に着る用を持っている。10代の頃、ロンドンではスペシャルズとかスカのムーブメントがあったんだけど、このブランドにはそういう思い出もあるね。“M12”はスポーティでリラックスしているのに、着てみるとドレッシーに感じる不思議な服だよね」
8. Rusmus Holst(Shop Staff)
今月号の本誌でも取材しているショップ、「トランク」のショップスタッフであるラスマス・ホールストは、スウェーデンのストックホルム生まれ。学校を卒業後、遊びでロンドンに来た時に、たまたま通りかかった「トランク」のお店を見て、働いてみたいと思い、翌日にはショップスタッフとして採用されたというラッキーボーイだ。いまはすっかりロンドンライフに馴染んでいる。「スウェーデンに住んでいる頃から僕も[FRED PERRY]のシャツは持っていたんだけど、スウェーデンではボタンを上まで閉めている人を見たことがなかった。ロンドンに来たらほとんどの人が上までボタンを留めて着ていることに気がついて、最近は僕もそうしている。同じ服なのに全然着方が違うのって面白いよね」