9. Paul De Zwart(Furniture Brand Director)
[アナザーカントリー]というファニチャーブランドのオーナーであるポール・ド・ズワートは、ユニークな経歴を持つ人物だ。若い頃にアジアやイタリアで育ち、ロンドンの大学では経済学で修士課程を修了。卒業後、イベント会社のプロデューサーをしていた時に出会ったのが、現在『モノクル』を発行するタイラー・ブリュレ。彼はタイラーとともに1996年に伝説の雑誌『ウォールペーパー』を発行した張本人でもある。2002年に雑誌を売却後、ブランディングなどに携わったのちに、自身の家具ブランドを立ち上げた。「長年テニスをやっているのもあって、[FRED PERRY]は昔から好きなんだ。多くのブランドからポロシャツは出ているけど、“ファッション過ぎない”この感じこそ、ちょうどいいよね」
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10. Swindle(Musician)
ロンドンからエクスプレスで1時間半ほど離れたアシュフォードという町に、キーボードアーティストのスウィンドルの家はある。物価高騰のロンドン中心部を離れた理由は、創作への集中と機材への投資。自宅スタジオには10台近い高価なキーボードが並んでいる。「最近は音楽に集中していてファッションに投資していないけど、[FRED PERRY]は昔から好きで、ポロシャツ、Tシャツ、シューズまで沢山持っているよ。“フィールズ・グッド”なブランド。それに尽きるね」。2000年代にイギリスで発祥した新しい音楽スタイルのグライムと、ジャズやワールドミュージックを取り入れた若き才能の音楽は、昨年出た最新アルバム『PEACE,LOVE&MUSIC』で聴くことができる。
11. SG Lewis(Musician)
SGルイスはロンドンに小さな自分のスタジオを構えるエレクトロ・サウンドのプロデューサー。若干21歳にして、UKレーベルの中でも最新の音を発信している「PMR」レーベルと契約。昨年リリースしたシングルが「2015年に最も“Shazam”された曲」になるなど、早耳たちの間では話題の存在だ。あどけない雰囲気も残るが、大人でメロウなクラブミュージックを創り出す。これが音楽大国イギリスの才能なのだ。「僕もポロ、トラックジャケットやTシャツを沢山持っているけど、[FRED PERRY]はブリティッシュ・ヘリテージのあるブランドだから、ファッションから絶対外れることはないよね」。現在デビューアルバムを作成中という彼には今後注目しておいた方が良さそうだ。
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12. ART COMES FIRST(Creative Unit)
本誌でもおなじみ、サム・ランバートとシャカ・メイドーによるクリエイティブユニット、アートカムズファースト。つい最近[FRED PERRY]とのコラボレーションポロを発売したばかりの彼らも昔から”M12“の愛用者だ。「サブカルチャーと関係の深いルードボーイやモッズたちが常に持っていたように、僕もその中の一人だよ」(シャカ)。「”M12“を自分でカットして、別の袖を付けたりして自分だけのオリジナルを作ったこともある。もちろん前面のローレルリースは残してね。日本の僕らのサポーターたちから、もっとコラボレーションを進化させて欲しいという熱いリクエストをもらっていて、また機会があれば、さらにグレードアップしたものを作ってみたいと考えている」(サム)