125周年を記念したエキシビジョンでは貴重なアーカイブが公開された

ブランド誕生125周年を記念して行われた「ARCHIVE EXIBITION ASIA TOUR」。東京では5月9日（金）から5月11日（日）にかけて、ラフォーレミュージアム原宿を会場に行われた。思わず目を奪われるアーカイブが並ぶエキシビジョンは長い歴史を持ち、常にクオリティの高さを求めていたブランドだからこそできたものだろう。ここでは、会場に展示されたアーカイブの一部を公開。さらに、5月8日（木）に開催されたレセプションパーティの模様とともに、会場内の写真もお届けする。

1938-1942 ♯38TB Lee OVERALL

俗に“3シリーズ”と呼ばれる廉価版のオーヴァーオール。背中に入れられた白地に赤文字で38という番号が入れられているが、3は廉価版、8はヒッコリーデニムを表している。価格を抑えることで多くのワーカーの手元に渡ることになった。

1933-1949 ♯91J WORK JACKET

『♯91J』は広告にレイルロード・エンジニアを起用し、実際に彼らに愛用されたため、“レイルロードモデル”とも呼ばれる。身頃の内側には、日々の業務を書き留める日誌のサイズに合わせた内ポケットが設けられている。堅牢かつ運動性に優れたジャケットとして評価されていた。

1938 ♯101 WAIST BAND OVERALLS w/Hair-on-Hide

ある時、従業員の一人が「ブランド名を革ラベルに印刷してみてはどうか」というアイデアを出し、試行錯誤の上に実現させたのが、ヘア・オン・ハイド。この時代からバックポケット部分は金属リヴェットの代わりにX型に糸を縫い込んだスレッドリヴェットが採用された。

1956-1969 ♯101LJ Lee STORM RIDER JACKET

カウボーイの冬装束として高い評価を得た『101LJ』は、1954年に『ストームライダー』という名前が付けられた。ウールブランケットのライニングと、コーデュロイの襟を採用することで保温力を高めているのだが、機能を追求したからこそのスタイリッシュさが感じられる。

1962-1974 Lee LEENS

現在でも展開されている『Leens』が初登場したのは1960年代。スリムシルエットのパンツを求めていた当時のティーンズに向けてリリースされた。シーソー・ウーブンと呼ばれるヘビーウェイトのファブリックを使うことで、アイロンプレスを必要としなかったのも特徴だった。