— この特集はデニムのスタンダードであるLeeの『101』にちなんで”スタンダード”をテーマにしているのですが、インナージャーニーにとって、または個々のメンバーが考えるスタンダードな音楽や、影響を受けた音楽はどういったものですか?
Kaito:インナージャーニーとしてはないですね。メンバー全員、性格も音楽の好みもルーツもバラバラなので。
カモシタ:私はandymoriです。インナージャーニーっていうバンド名を付けたきっかけにもなっているんですけど、このバンドがスタンダードっていうか、一番聴く音楽。知ったのは高校1年くらいで、わりと最近なんですけど、そこからのめり込みましたね。
とものしん:曲やバンドではないのですが、音楽プロデューサーの佐久間正英さん。BOØWYやTHE BLUE HEARTS、JUDY AND MARYなど、日本の音楽シーンを作り上げてきた人で、佐久間さんがプロデュースした曲を聴くと、日本の音楽ってこうあるべきなんだろうなっていう、1つの正解みたいなものが分かる気がします。スタンダードではないかもしれませんが、自分の指針にはなっていますね。
Kaito:僕はスピッツが好きですね。それまではラウドとかメタルみたいな激しい音楽を聴いていて、自分のドラムもわりとそういうスタイルだったのですが、インナージャーニーを組んだとき、自分のドラムスタイルをどう落とし込むのかを模索していくなかで、日本の音楽の素晴らしさを改めて教えてもらったのがスピッツだったんです。最初はJ-POPを聴いていて、そこからロックが好きになり、その後、自分の原点というか「自分は日本人として、こういう音楽が好きなんだ」って気づかせてくれたのがスピッツでした。
本多:影響を受けたのはハイスイノナサ。ジャンル的にはポストロックになるんですけど、ロックと対になることをしようっていうコンセプト……いわばカウンター的な音楽が面白いって感じていましたね。
— 普段のファッションについて聞きたいのですが、好みのスタイルはありますか?
カモシタ:ワンピースはわりと好きなんですけど、ギターを持っていると動きにくいから自然とデニムが増えましたね。最近は動きやすさ重視です。
— 普段でもデニムを穿くことは多いですか?
カモシタ:そうですね。わりと多いと思います。
とものしん:僕は衣装でも私服でも、スカジャンとか、夏だとアロハシャツが多い。柄が目立っていたり派手だったりするので、それに合わせてデニムを合わせるとか、バランスが良くなるようには心がけています。
Kaito:シルエットを重視しています。動きやすいことはもちろん、僕自身、体が華奢なので、割とオーバーサイズの服をよく着ますね。とは言うものの、あんまり服に固執していなくて、何でも着こなせるというか、何を着ても自分でいられるような人間でありたいとは思います。
本多:僕は統一感を意識しています。肌の色に合う服とか、全身のコーディネートで徐々に色のトーンが変わっていくみたいななかに、ちょっと派手な靴下でアクセントを付けてみたいな。そういうのが多いですね。
— 今日は『101』を穿いていただきましたが、どんな印象を持たれましたか?
とものしん:穿いたときにしっくりくるというか、スタンダードってこういうことなんだろうなっていうのが納得できる感じでした。
本多:普段はロールアップして穿くことが多いのですが、ロールアップするとシルエットが崩れるじゃないですか? でも今日穿いた『101』は、シルエットが美しいままだったのが発見でした。
Kaito:僕も、穿いてしっくりくるっていうのが印象としては一番大きかったですね。このバンド、個性がバラバラなんですけど、誰が穿いても似合うのはすごいと思いましたね。
カモシタ:いつもジャストサイズのデニムを見つけるのが大変なんですけど、これはめちゃめちゃ穿きやすくて、しかもキレイなシルエットになるなって思いました。ロールアップしてもかわいかったし。
— ところで、Kaitoさんはインナージャーニー以外でも活躍されていますが、メンバーの皆さんはどのように感じているのですか?
とものしん:頑張ってるなぁって(笑)。バンドを始めたあとに個人活動が活発になって、言い方は悪いかもしれないけど「成長してるなぁ」っていうのは、彼の活動を断片的に見るたびに思いますね。もちろん忙しくなるから、そこを思いやろうっていう気持ち……たとえば彼の予定にバンドのスケジュールを合わせようみたいな動きは、彼の活動があるからこそ出てきたとは思います。
カモシタ:俳優とかモデルをやることでいろんな世界が見えるから、バンド活動でも音だけじゃなく、ほかにも影響してくるものがあるんじゃないかなと思ってるので、自由に羽ばたいて欲しいですね(笑)。
とものしん:捨てないでほしいよね。
全員:(笑)。
Kaito:個人活動を始めるときに相談したら、「やりたいんだったらやっていいよ」って背中を押してくれたのはありがたかったですね。それに、僕がやっていることをイジってくれるというか、すごくいい距離感で個人活動を見ていてくれる。変に気を遣われても嫌ですし、イジられるくらいがやりやすいなとは思っています。僕以外はみんな大学に通っていて、バイトもやっているのに、それを頑張って調整してくれるとか、そういうのは申し訳ないなとは思いつつ、僕はバンドと個人の活動を両立させたいと考えているので、いい距離感を保ち続けられたらなぁとは思います。
— いい関係ですね。
とものしん:忙しくなっても、ドラムが下手になってるわけじゃないからね。だから「オマエも頑張れよ」っていう気持ちになれる。これが下手になっていたら「何やってんの?」ってなるけれど、僕たちから見たら両立できているので、そうしたら「頑張れ」ってなりますよね。でも、友達がテレビに出ていたら面白いからイジっちゃいますけどね(笑)。
— 今後の予定について教えてください。
とものしん:9月1日(水)にセカンドEP『風の匂い』をリリースします。3月に配信を開始した”グッバイ来世でまた会おう”も含めた5曲を収録していて、ほぼ1年ぶりの新作ですね。それと10月1日(金)で結成2周年になるので、そのタイミングでライブを企画しています。
Kaito:ファーストEPはそれまでに発表していた曲を収録していたんですけど、今回はほぼ新曲なので、そこは楽しみにしていただければと。
とものしん:ファーストEPだけを聴いていてライブに来たことがない人はびっくりするんじゃないかな。ファーストEPは優しい雰囲気の曲が多かったけれど、『風の匂い』は、ライブで演るような激しい曲も入っているので、僕らの本当の姿が見えるんじゃないかとは思っています。
2021年9月1日(水)リリース
レーベル:鶴見river records
フォーマット:CD / DIGITAL
品番:UXCL-259
価格:1,500円(税込)
■収録曲
01. 夕暮れのシンガー
02. Fang
03. 深海列車
04. グッバイ来世でまた会おう
05. ペトリコール
開催日時:2021年10月1日(金) OPEN 18:00 / START 19:00 ※緊急事態宣言などで要請があった際は、OPEN 17:00 / START 18:00 に変更の可能性あり
開催場所:渋谷 WWW X
東京都渋谷区宇多川町13-17 ライズビル2F
アメリカを代表する老舗デニムブランド、Leeのアイコンであり、最もスタンダードなモデル。往年のライダースジーンズを現代風にアレンジした日本製の本格モデルは、デニム本来の質実剛健な無骨さを持ちながら、合わせる洋服を選ばない高い汎用性が特徴。
【Lee商品のお問い合わせ先】
Lee Japan
TEL:0120-026-101
http://www.lee-japan.jp