—4人共通のグッとくる音楽ってあるんですか。
Steven:Ryoyaは急にここじゃないでしょってときに、飛んじゃう。僕はドラムで、後ろから見ているからすごく楽しい。「おっ、Ryoyaやってる、やってる!」って(笑)。
Rei:エモーショナルな展開になってきたときは共通して上がっていきますね。結局、メンバー全員がそういうのが好きなので、曲の後半にかけてどんどんエモくなってくるものばかりです。
Yohey:最初落ち着いていて、途中盛り上がって最後ドーンと盛り上がっていくみたいな。多分そこがバンドで共通して1番グッとくるポイントとしてあるからまとまってるんですかね。
Ryoya:最初からエモいと疲れちゃうので、序盤は準備運動ではじまり、でもどんどんアレンジされてエモくなってくというのがバンドの特徴かもしれません(笑)。
—それは、打ち合わせなしで自然とそうなっていくものなんですか。
Steven:そういや僕たち、結成してから1回もどういう音楽にしていこうみたいな話、してなかったね。
—それでこのような世界観にまとまるのはすごいことですね。ちなみに、Newspeakっていう名前はジョージ・オーウェルの小説のからだったりしますか?
Yohey:小説自体は僕がもともと好きだったもので、バンド名はそこから取りました。多分、一般的に明るくてハッピーなものよりちょっと陰湿な側面があるのものが、自分の好きなカルチャーとしてあるんですよね。
Rei:ジメッとしている感じはわかる。いつも「明るい曲作ろうぜ」っていう話はするんですが一向にできないんです(笑)。
—英語の歌詞にこだわる理由ってあるんですか。
Rei:日本語でも作ったんですけど、他のメンバーが違うなってなって(笑)。いずれ海外でも日本と同じようにプレイしたいっていうのもありますし、バンドのひとつの個性として英語もありなのかなって。日本語の入っている曲もありますし、こだわりは特になくて音楽としてどちらの方が良いかって感じですね。
Yohey:あとは、Reiが日本語より英語で歌うほうがうまいんですよね(笑)。僕らが作るメロディも英語のほうがノリがよかったりもするので、そういう理由もあります。
—普段のファッションはどういうスタイルが多いのでしょうか。
Steven:僕はタイトしか着ないよ。あと変なグラフィックのTシャツとかチャイナの軍隊の帽子とか。ちょっとおかしなアイテムをワンポイントで取り入れる。
Rei:Stevenはパンクなので。僕は自分が自然体でいれるものならなんでもいいやって感じです。鏡すらあんまり見ないので、服はそれほど気にしてないかもです(笑)。
Ryoya;僕もStevenと一緒で、細身のパンツにスウェットが定番ですね。基本、今日みたいに柄物が好きで、柄とシンプルなものを組み合わせて着ることが多いかもしれません。
Yohey:僕は見た目がこんな感じなんで、ワークとか野暮ったいものが好きですね。春夏は、50年代くらいのカリフォルニア製の開襟シャツばっかり着ています。
—それでは最後に、今後のバンドのビジョンを教えてください。
Rei:スタジアムロックみたいな大きな規模のバンドに成長していきたいですね。次に作る音源も、そういう大きな環境や景色を想像して制作したいなと思っていて。バンドの動きかたとしても、フェスやサーキットイベントにたくさん出て、曲を知らない人の前でも映えるようなバンドに成長していきたいです。これに関しては、バンド内でも最近共有したばかりで。
Steven:でも、バンドの方向性としてはそこまで流行りの音を追いかけけなくてもいいかなと思うよ。音楽のトレンドもファッションと同じで2、3年ごとに変わるじゃない? もっと4人で弾きたいようにやればいいよね。バランスが大事。
Rei:2016年までリバプールに行っていたんですが、産業革命後に使われてない倉庫などを改装して、そこから音楽やアートなどのクリエイティブなシーンを盛り上げようとしている地域があって、レベルの高いアーティストがめちゃくちゃいました。40、50代の人達が2000年代のThe Killersの曲をパブで合唱するみたいな日常もありました。今音楽をしている場所でも、自分たちのシーンが社会にもっと溶け込んで行けばいいと思うし、その一端を担えたらと思います。