—奇妙さんは、結構頻繁にライブをやっていると思うのですが、どういうことを考えながらパフォーマンスしているんですか。
奇妙:普通ですよ。バンドのみんなといるのは楽しいし。ただ、少し前までは自分のすごいところを人に見てもらいたいからやっていた部分が少しあったんですが、最近は一緒に楽しもうっていう気持ちがすごく強くなってきたかな。「みんなおいで。ここ、ここ〜。やるよー」みたいな感じ(笑)。
—それはいつくらいから変わってきたんですか。
奇妙:9月にワンマンツアーをやったんですが、ツアー中にだんだんそういう心の状態に変わってきたんですよね。今日も満員電車に乗ってきたんですが「みんな大丈夫〜」って思いながら乗っているので全然イライラしないんですよ。あと、新宿駅とかの人混みで肩があたっても「みんな友達、自分が守ってあげるから!」と勝手に思っているのでなんだか気が楽なんです(笑)。
—他にライブや料理の時みたいに何かに没頭することはあるんですか。
奇妙:僕、お酒を飲む時期と飲まない時期があって、お酒飲んでる期間はやる気がすごく減るので、基本何もやりたくないんです。逆にやめている時期はいろんなところに行ったり、やってみようっていう気になって。そういう時期に、つるかめ算のドリルやったりしてました。
—つるかめ算! またなんでそれを選んだんですか?
奇妙:なぜだか今やったらできると思ったんですよね。昔より成長したし勝手に賢くなってると思ったんですが、そんな訳はありませんでした(笑)。あとはアメリカ建国の漫画を読んだりもしましたね。
—勉強しようと思うのがすごいです。
奇妙:でも、1人でやったからつまらなくて。やっぱり誰かとやるのが好きなんですね。どこかで引き語りするのだって、別に1人でやっているわけではないし。見る人がいたり、予定を調整してくれる人とか周りにサポートしてくれる人たちがいるから、やっていて楽しくなってくるんですよね。
—バンドもそうですが、やはり昔から誰かと一緒にやるのが好きなのは変わらないんですね。話変わって、服に関してこだわりはあったりしますか。
奇妙:自分では当たり前すぎて気付かなかったんですが、マネージャーからスウェードの靴ばっかり履いていると言われました。確かに、3足くらい似たような靴があって、それをローテーションしているんです。雨が降るような野外フェスにもスウェードの靴で出演したりするのでツッコまれました(笑)。
—今までの話を聞いているとそういうこだわり方をしなそうなのに驚きました。以前は見え方を気にされていたとのことですがどういうことを気にしてたんですか。
奇妙:写真についてなんですけど、できるだけ細く撮って欲しいとかシャドーを入れて欲しいとか、そういうことですかね(笑)。バンドの人みんな細いじゃないですか。別にこの仕事してなかったらどうでもいいんですが、人から見られるので少しでもマシな方がいいかなと。
—最後に、少し前までは黒髮だったのに金髪に染めたのは何か理由があったのですか。
奇妙:それはツアーが始まる時に、何か面白いニュースがあった方がいいかなと思いまして。お客さんも、どうなっているかちょっと見たいなってなるかなっていう遊び心ですかね(笑)。
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