ベルギーからやって来た[KOMONO]が放つ、粋な「コモノ」たち。

by Mastered編集部

2009年、ベルギーはアントワープにて、ラフ・マエスとアントン・ヤンセンスという2名のアーティストが設立したアクセサリーブランド[KOMONO(コモノ)]。腕時計とアイウェアをメインにユニセックスなアイテムを展開する同ブランドは、伝統的なベルギーの物作りをルーツとしながらも、ミニマルなデザイン、そしてユニークな素材使いで、既にヨーロッパで高い人気を獲得している。

そんな同ブランドの腕時計にフィーチャーする本特集では、当サイトでもおなじみのスタイリスト、荒木大輔へのインタビューと、厳選した素材、卓越した職人技によって生み出されたプレミアムなレーベル"CRAFTED"のタイムピース『WALTHER』のルックブックを通して、その魅力をお届け。日本語の「小物」からインスパイアされたというブランド名を冠した彼らが送り出す、粋な「コモノ」の最新型を、ぜひともこの機会にチェックしてみて欲しい。

Photo:Shuhei Nomachi、Text&Edit:Keita Miki

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スタイリスト 荒木大輔に聞く、時計と[KOMONO]。

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「パンツの太さを変えるぐらいの気持ちで、どんどん着けてみたら良いと思うんです。(荒木大輔)」

— 荒木さんは普段、どんなデザインの時計をすることが多いですか?

荒木:カジュアル目なデザインのものを着用することが多いですかね。昔はあまり時計をしなかったんですが、最近はコーディネートのハズしというか、ファッションアイテムとして、時計を着用する機会が増えたような気がします。アクセサリー感覚で、シルバーのバングルと重ね付けしたりとか、色で遊んだりとか。

— 最近はどんな時計がお気に入りなんですか?

荒木:ゴールドの時計が好きですね、最近は。ゴールドって品良く見えたり、逆にちょっと輩っぽく見えたり、合わせ方によって大きく印象が変わるじゃないですか。自分も普段の格好がカジュアルなので普通にあわせると、悪そうな感じに見えがちなんですが、そこで、あえて品良く見せるっていうのが好きで。

KOMONOの

KOMONOのWalther Gold Mesh 24,000円 + 税


— 自分が着用するために選ぶ時計と、スタイリストとして選ぶ時計に違いはありますか?

荒木:全く違う時もあれば、似ている時もあって、その辺は本当にケースバイケースなんですが、スタイリングの時にはちょっと見栄を張って、普段、自分ではしない高級時計を借りてみたりはするかもしれません(笑)。でも、値段が高い洋服に高級時計を合わせるってことは無くて、そういう感覚は自身のコーディネート感とも近いです。

— [KOMONO]の時計の第一印象は?

荒木:デザイン自体はすごくシンプルな時計で、合わせやすそうだなというのが第一印象ですね。あとはフェイス部分がドーム型の形状になっているところが、自分は気に入りました。

— 荒木さんだったら、[KOMONO]の時計をどんな風にコーディネートに取り入れたいですか?

荒木:僕はあくまでカジュアルに合わせたいですね。綺麗にというか、普通に格好良く合わせてしまうと、自分らしくないので(笑)。

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— 携帯電話が普及して、機能面だけで言えば、街中では時計の必要性が無くなって来ているようにも思うのですが。

荒木:そうなんですよね。だからこそ、ファッションとして取り入れるという選択肢を用意しておいて、何本かを、その時の気分によって使い分けるという使い方が今っぽいというか、最近の自分の気分でもあります。

— そういう意味では、靴選びの感覚に近いのかもしれませんね。

荒木:そうそう、たまには革靴も履きたいけど、やっぱり基本はスニーカー的な(笑)。

— 荒木さんが時計を選ぶ際に重要視しているポイントを教えてください。

荒木:一番重要なのはサイズ感ですかね。極端に大きかったり、重かったりすると、それだけで着ける気が無くなっちゃうじゃないですか。そういう意味で[KOMONO]の時計は、どのモデルも着けていてストレスにならない、程良いサイズ感に設計されていますよね。

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— 今の若い子の中には、生まれてから今まで一度も時計をしたことが無いって人もいると思うんですよ。そういう生まれた時から携帯電話が存在している世代に向けて、荒木さんがスタイリストとしての立場から、何か時計をする時のアドバイスをするとすれば?

荒木:難しいですね(笑)。でも、結局こういうのって気分なんですよね、ルールとかも特に無いんです。例えば、自分も長い間、白いスニーカーを全然履いてなかったんだけど、最近、機会があって履いてみたら、「結構良いな」なんて思って。時計も、そういう、ふとしたタイミングで、自分のファッションに取り入れる感覚で良いんじゃないですかね。難しく考えず、パンツの太さを変えるぐらいの気持ちで、どんどん着けてみたら良いと思うんです。

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