Kick a ShowとSam is Ohmが貫き続ける「逆張り」の美学

by Yu Onoda and Keita Miki

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— R&Bやベースミュージックの印象が強いG.RINAさんが手がけた2曲目の”On Your Mind”はクワイエットストームとアンビエントが融合したダンストラックだったのが意外でした。

Kick a Show:”On Your Mind”は歌詞もメロディもすべてお願いしたG.RINAさんの全面プロデュース曲なんですけど、何もお伝えしなかったのに、僕らの逆張り感を意識してくださったのかなって(笑)。

Sam is Ohm:今回は僕たちのことを理解してくれたうえで、逆張りしてくれそうなプロデューサーをお招きしたところもあって。さらに言えば、年上の男が年下の女性に振り回される歌詞は、Kick a Showにはなかった、G.RINAさんならではの歌詞だと思いますね。

— 3曲目のokadadaくんプロデュースの”Astrology Night”は『The Twelve Love』で彼が手がけた”0時ちょうど”のアフロビート路線をより色濃くした楽曲ですよね。

Kick a Show:okadadaさんは「アフロビートで歌ったら良さそうだよ」と以前からずっとおっしゃってくれていて、”0時ちょうど”もそういうニュアンスだったけど、今回はもっと寄せた曲になっていますよね。

Sam is Ohm:自分たちのスタジオに来てもらった時、曲も作らず、YouTubeでアフロビートのおすすめ曲を聴きまくった時があって。当初、自分たちのなかでアフロビートに対する思い入れはそこまでじゃなかったんですけど、「そんなに言うなら、この路線でお願いします!」って。

Kick a Show:歌詞に関しては、”0時ちょうど”を作った時もokadadaさんとあれこれ出し合ったテーマのなかから”ベッドの中の占い師”を選んで書きました。