オオヤユウスケとMichael Kanekoが、ジャック ダニエル片手に語り合う“ライブと旅”。

by Mastered編集部

ジャック ダニエルが、酒と音楽で人々をつなぐキャラバンイベントを開催する。日本に数台しかない1939年式FORD C.O.E TRUCKをモディファイしたHOT RODスタイルのトラックと、BAR仕様に改造されたエアストリームで、全国47都道府県をくまなく巡り、美味しいと気持ちいい音楽を届けに行くという。

当サイトでは、そのローンチイベントに出演したふたりのミュージシャンにインタビュー。ひとりは、柏原譲(FISHMANS/ So many tears)とのPolarisのフロントマンとして知られるほか、ohanaやSPENCERとしても活動。さらにはプロデューサーや映画音楽としても名作を手掛けてきた多才なアーティスト、オオヤユウスケ。もうひとりは、デビューアルバムリリース前にも関わらず、GREENROOM FESTIVALやSUMMER SONICなど大型フェスに次々と出演。TVCMで披露している歌声も話題を集めている新進気鋭のシンガーソングライター、Michael Kaneko。

そんな注目を集めるふたりのミュージシャンに、旅とライブ、酒と音楽について語り合っていただいた。

Photo:Shota Kikuchi、Text&Edit:Atsushi Hasebe

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ミュージシャンって幸せだと思います。仕事で旅ができて(Michael)

— おふたりともライブツアーで旅することは多いと思われますが、もともと旅はお好きですか?

オオヤ:好きですね。あんまり家にじっとしてられない。海外に住んでたいたり、あんまり定住しないタイプで、どこが自分の場所なのか分からないくらいです(笑)。

オオヤユウスケ(Polaris / SPENCER)

オオヤユウスケ(Polaris / SPENCER)

Michael:僕も好きですね。大学生のときはバックパッキングにハマってて。東南アジアやメキシコ、キューバとか色々行きましたねー。

— バックパッカーだったんですか。その中で一番印象的なのどこでした?

Michael:5〜6年くらい前に行ったキューバが衝撃的でした。まだその時は昔の物がそのまま残ってて。車も人も。特に、田舎の方へ行くと、人が優しくて、他では味わえない体験をしました。それから、メキシコもスゴかったですね。テキーラ飲んでパーティみたいな(笑)。とっても楽しかったです。

Michael Kaneko

Michael Kaneko

オオヤ:僕も東南アジアはよく行きましたね。数年前まではベルリンに住んでいたんですよ。以前からずっとどこかに海外に引っ越したいな、と考えてたんですけど、バンドやってると難しいんですよね。そしたら、バンドが休止することになって。それなら、移住しようと思って、ヨーロッパをうろうろしてました。東欧の方とかも色々回りました。そしたら、ラブパレードをやってるタイミングでベルリンに行っちゃって。街中が音楽で溢れていて、おばあちゃんもクラブに行くみたいな感じでしたし、人と音楽の近さをスゴく感じたんです。ベルリンはテクノのイメージが強かったけど、それだけじゃなくて、ジャズやレゲエ……そういう色んな音楽も根付いてて。もうすぐ決めて、2カ月くらいでベルリンに引っ越しちゃいました(笑)。

— 旅好きですと、ツアーも楽しいですか?

Michael:地方に行った時のライブのあとの打ち上げが楽しみ! 食べ物もお酒も美味しいことが多いですし。

オオヤ:それのために行ってるって言ったら大袈裟だけど、その部分はかなり重要だよね(笑)。魚の美味しい季節だから、富山にライブ行く!? みたいなのあるでしょ。

Michael:ホントにミュージシャンって幸せだなと思いますよ! 仕事で旅に行けて、好きな音楽ができて、終わったら美味いもん食って酒飲んで。

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— お酒の話が出ましたけど、普段からウイスキーは飲みますか?

Michael:飲みますね! ストレートのロックで結構いっちゃいます。お酒は基本大好きです。

オオヤ:あんまり、そう見えないけど、結構飲むんだ!

Michael:外国人の友達が多いんで。彼らはよく飲むんですよ。一緒に飲んでるうちに強くなりましたね。4歳から15歳までアメリカにいて、そこから横浜のインターナショナルスクールにいて、大学もICUっていう帰国子女ばかりのところに通っていたんで、友達は外国人ばかりでした。大学のとき、交換留学でサンタバーバラに行きました。ロスからクルマで2時間くらいのところ。そこでは、ジャック ダニエルはメジャーでしたね。ウイスキーって言ったらジャックでした。

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オオヤ:ヨーロッパもそう。ベルリンに住んでた時、バーとかに行くと、まずはジャックみたいな感じだった。ベルリンはロックバーも多くて、凄くマニアックな店も多いんですよ。クラウトロックの専門のバーとか、70年代後期のメタルだけのバーとか。そういう店でも、ジャックは必ず置いてありましたね。

— それはまたずいぶんマニアックな…。じゃあ、そういうところで、普段からジャック飲んでたんですね。

オオヤ:そうですね。でも、最初飲んだのは、瓶がカッコよくてかな(笑)。好きなロックミュージシャンとかが持ってるのとか見て、カッコいいなって若い時に。

Michael:音楽との繋がりがあるウイスキーブランドだと思いますね。ロゴの感じとかからもロックンロールのイメージがある。

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