あるサーファーの場合
『ビーチボーイズ』の広末涼子みたいな女の子と出会いたい一心で始めたサーフィンも、気付けば今年で12年目。いつの間にか女のことなんて、どうでも良くなって、波とばかり対話するようになった。バスタオル、着替え、お気に入りのクラッカーとサンオイル。我ながら、なんて面白みのないバッグの中身なんだと思うけど、今はこれくらいで丁度良い。
リュックにもなるこのボストンバッグには、濡れたショーツなんかも詰め込める。濡れたものをそのまま突っ込めるなんて、最高だろ? 帰りはボストンをゴロンと車に転がして、ドライブスルーで一服。財布とたばこを入れたポーチを適当に身体にぶら下げておけばノープロブレム。
AS2OV × UNBY GENERAL GOODS STOREのEXCLUSIVE BALLISTIC NYLON 2WAY BOSTON 48,000円(中央下)、バッグにつけたABITAXの携帯灰皿 3,500円、AS2OVのCODURA DOBBY 305D WAISTBAG_A02 14,000円(右上)、OILED SHRINK LEATHER 18,000円(右下)、その他スタイリスト私物
ある専門学生の場合
女って生き物はなかなかに不便だ。化粧品は手放せないし、いざって時には髪型もバッチリ決めなきゃいけないし、太るのは嫌だからおやつも我慢しなきゃいけない。「男っぽい」なんて周りから言われる私でさえ、これだけ面倒臭いのだから、世のキラキラ女子たちの努力には本当に頭が下がる。ただ、そんな私にも「女心」なるものはしっかりと搭載されており、身の回りのものを新しくすると無条件に心がトキメク。「このバッグ、最近買ったばかりなんだけど、超カワイイっしょ?」。
たくさんあるカラーの中で、白とグレーのこのリュックを選んだことこそが、私に搭載された女心の証? なんて影ながら思ったりもしてるけど、結局のところ、春は無条件に女心が走り出す季節らしい。
AS2OVのHIGHDENSITY 2WAY BAG 13,000円(右中)、ニットキャップ 2,900円(左上)、CODURA 1000d NYLON ACCESSORY CASE 4,600円(左中)、Cote&CielのTablet Pouches 5,400円(左下)、Peter Mountain WorksのACCESSORY PORCH 6,000円(中央上)、BOOK NOTEのREMAKE NOTE 2,800円(中央下)、その他スタイリスト私物