「Interview With Ryuhei Koboshi」話題騒然![NuGgETS for MARVEL] コラボの真相に迫る!!

by Mastered編集部

スパイダーマン、ウルヴァリン、ハルク…。さまざまなスーパーヒーローたちを擁する[マーベル(MARVEL)]と、2010年秋冬シーズンに衝撃的なデビューを果たし、わずか2年のあいだに新世代東京ファッションシーンのヒーローとなった[ナゲッツ(NuGgETS)]がコラボレーション!しかも、コラボアイテムは、今年度ファッションシーンにおける台風の目「ウィズム(WISM)」で限定発売される、とくれば、取材せずにはいられない!
さっそくこの話題のコラボについて、我らがナゲッツのデザイナー、小法師 隆平氏にインタビューしてきました!今回のコラボアイテムの詳細から、ナゲッツの持つ独特の「ポップ感」のワケ、小法師流デザイン術にいたるまで、ナゲッツとマーベルに、ディープに迫ったインタビューをとくとご覧あれ!

Photography : Masaya Fujita (Rich Photo Club)
Interview&Text:Yusuke Asano(Mastered)
Special Thanks to WISM

マーベルの漫画のなかで、一番スタンダードなものは何かと言われれば
僕らの世代ではスパイダーマンなんじゃないかな。

―今回のコラボ企画は、ナゲッツをデビューから追い続けてきたMasteredとしても、すごくおもしろい企画だと思っています。それではまず、最初の感想から。今回コラボの話をうけたときはどうでしたか?

小法師 :率直に、「いいのかなウチで?」という疑問がありましたね。普通、こういう企画モノって、そのお店のエース級がやるじゃないですか。そういうイメージがあるんですけど、そんななか、ナゲッツを選んでくれたというのは、市之瀬さんが「若い子たちをフックアップしていかなきゃいけない」というところで、指名してくれたのが嬉しかったですね。その気持ちに、絶対答えなきゃと思いました。

―今回のコラボに関しては、今までの[ナゲッティ(NuGgETEE)]のグラフィックづくりとはちょっと異なる作業だったように思いますが、特別だったという点はありますか?

小法師 :そもそもナゲッティは、僕が1から10まで作るというのではなく、いつもグラフィックをお願いするアーティストさんとの共同作業という感じでやっているんです。コレクションを作るときはいつも、「今回はこういう感じだよね、こういう気分だよね」というのを、お互い時間を共有しながら探していく作業になるんですけれど、今回のデザインは、前回発表した「I LOVE NY」、本当にNYでスーベニアとして売っているTシャツみたいなものがベースになっていて、そこにスパイダーマン―――スパイダーマンもNYが舞台となっていますね―――の顔をハートの代わりに置いて、かつカラーリングは蛍光色にすることで、よりポップなものに仕上げました。だから、そうだなぁ、いつもよりポップに仕上げるということは、意識したかもしれません。

―その「ポップ感」というのは、やっぱりいつも意識しているんですか?

小法師 :していますね。ナゲッツのコレクションでもそうです。

―ちなみに、数あるマーベルのキャラクターのなかでも、スパイダーマンを選んだのには何かワケがあるのですか?

小法師 :ナゲッツでもナゲッティでもそうなんですが、いつも何か決め事をするときには、テーマなどの一定の枠があるなかで一番スタンダードな物を選ぶようにしています。

NuGgETS for MARVELのTシャツ 各6,300円
NuGgETS for MARVELのシャツ 18,900円
※トートバッグ、MARVELブックはノベルティ
(すべてウィズム)

―つまり、自分のなかでのマーベルのスタンダードは、スパイダーマンだと?

小法師 :そうですね。そこには当然、僕が日本人だというのも影響しているんだと思います。日本におけるマーベルの漫画のなかで、一番スタンダードなものは何かと言われれば、僕らの世代ではスパイダーマンなんじゃないかな。
今年ちょうど映画もやっていたし、しかも、今年が生誕50周年なんですよね。さらにいえば、僕らのスタイルはNY的なものが多い。そういうものがすべて重なって、WISMの市ノ瀬さん含め、満場一致でスパイダーマンに決まりだったんです。

―がっちりハマりましたよね。今回、このコラボアイテムを販売するWISMも外観、内観含めNYっぽいお店だし。

小法師 :得てしてそうなったというか。でも、いつもNYの空気感というのは、今回だから特別、というわけではなくて、いつもデザインしていくなかで意識しているんです。

―毎年NYへ行っているんですよね。ちなみに、今年はもうNYに行きましたか?

小法師 :まだなんですよ。年末に竹ちゃん(※編集部注:イラストレーター竹内俊太郎氏のこと)たちと一緒に行こうと思っていて。

―今回のコラボに関して、ナゲッツというのはちょっと異色に感じたんですよね。しかも、僕たちからすれば、NYというより東京っぽいブランドだなと思っていて。

小法師 :デザインをしていくと「アレもしたい、コレもしたい」って崩したくなるし、派手にしたくなるものなんですが、最後はクールじゃなきゃいけない。いろいろやって、全部をバッと消してクールになるようにデザインしています。全体の構成に関しても、アイテム単体でも。最後はクールに、というのを暗黙的にやっている気がしますね。でも、そのうえで東京スタイルというのも大切なので。今の東京ファッションシーンって、なんでもアリっていうか、雑多な感じじゃないですか。なんでもかんでも「クールにシンプルに」じゃなくて、そういうところ、東京的なところは残していないと面白くないですよね。特に僕らはまだすごく若手で、出てきたばかりのブランドなので、クールにシンプルにやっても説得力がないというか。

―スーベニアショップを謳うWISMに、スーベニアモチーフのTシャツというのはかなりグッときました。

小法師 :そうですね。まさに一番意識したところです。Tシャツは必ずその存在がなくなりはしないし、価格的にも手に取りやすい。「たかがTシャツされどTシャツ」というところに、ナゲッティの存在意義というとちょっと大げさだけれど、そういうものがあるんだと思っているので。

―なるほど。でも、スパイダーマンをモチーフにするにしても、本当にいろいろありますよね。あのアイコニックな蜘蛛の巣だったり、背中だったり。そんななか、わざわざ顔を選んだというのもすごくスーベニア的。しかも、今回のコラボに合わせるが如く、デザイナーの腕には蜘蛛のタトゥーが(笑)。

小法師 :これは本当に偶然です(笑)。

一同笑

小法師 :ネイティブアメリカンのホビ族にとって、蜘蛛が芸術の神様・創造主それから女性の象徴で、これがすごく好きで入れたんですよね。今回の為ではありません(笑)。

―でも、こういうところから、自分のなかで「蜘蛛」を選ぶという意識もあるかもしれませんよね。ちなみに、映画はもうご覧になりましたか?

小法師 :『アメイジング・スパイダーマン』(原題: The Amazing Spider-Man)はまだ。過去の1〜3はすべて見ていますね。あと本も読みました。

―映画は観ているんですが、意外と本って読んだことがないです。でも、今回はTシャツを買うと本もが付いてくるという太っ腹企画なんですよね?

小法師 :そうなんです。コラボしたシャツかTシャツ、どちらかを購入すれば、ノベルティとしてトートバッグと6種類の中でひとつ好きなコミックが貰えるんだとか。太っ腹ですよね。僕も個人的に買ってしまいました。

―なるほど。ちょっと話は変わるんですが、この機会に聞いてしまいたいことがいくつか。一番最初、僕らが観たときのナゲッツって、はじめはシャツだけの展開でストイックにやって、そのあとからTシャツ、という感じだったわけじゃないですか。そこから、今は、大分発展して、フルラインナップでコレクションが展開されていて、それとは別個にナゲッティというものがあって、どういうふうに展開していくのかなという疑問があります。

小法師 :ナゲッティはもう自由に、独立といっても良い感じでみていますね。ナゲッティに関しては、はじめのコンセプト・テーマがしっかりしているから、ポップアートというか街中に潜むアート、街中に溢れていて誰しも頭にインプットされているようなものを、角度を変えて表現するっていうのがナゲッティの見せ方だと思うんで、この感じで展開していこうと思っています。

―「着るアート」じゃないですけど、そういう感じですか?

小法師 :「たかがアート、されどアート」という感じにしたいんですよね。

―なるほど。ちなみに、ボディによってサイズ感が違うのは仕様ですか?

小法師 :あれは、うーん…。そのとおりです(笑)。

一同笑

―アメリカ的、というところでいえば、「ボディによってサイズ感が違う」のもそのままでいいのかなと思いますね。日本人がやると繊細すぎる方向へいってしまいがちじゃないですか。そうじゃない、アメリカ的なラフさ脇の甘さのようなところもナゲッツの魅力ではないでしょうか。

小法師 :でも、なかなかそういうのが受け入れられない時代になってきましたよね。

―でも、Tシャツだったらウケるわけじゃないですか。Tシャツのプリントモノってこんなもんだろうという認識があるというか。

小法師 :これは本当にどちらにもいえるんですが、コレクションすべてのアイテムに、入念な計算をしてから、手を抜いて作るんです。それが結構ナゲッツの味になっているんだと思います。これが2012年秋冬に合うんだ!といういろいろな計算をして、で結果、手を抜いて作る、楽に作る、こんなもんでいいんじゃない?と作るのが今の時代に合っているんじゃないでしょうか?ミリ単位の計算・修正もやっているんですが、それが見えないようにする、というところには気を使っていますね。

―ちなみに、ナゲッティのグラフィックにおけるネタ元というのは?

小法師 :やっぱり僕らの世代って、アメリカンカルチャーというものが意識下にあるんですよ。そのなかで、タグとして、アイコンとして、インプットされているものをグラフィックのネタ元としてつかっているんですよね。しかもそのなかでもクールなモノ、格好良く見えるものを選んでいます。

―ちなみに、アメコミとかもそのひとつだとおもうのですが、そういったものも使ったりするんですか?

小法師 :当然!その手法であったり、モノを作っていくときの角度、モノの見方は参考にしていますね。それを自分だったらどうする、こうするとか。

―話を聞いていたら、だんだん、このコラボが必然的だったように錯覚してきました(笑)ちなみに、Tシャツのほかには何をリリースするんですか?

小法師 :マーベルのセリフをエンボス加工したシャツ生地のTシャツですね。海外の方が日本の漫画を見て、それで意味もわからず服にプリントしてしまう。そういった感じを自分たちに置き換えて、面白いフォント・文字のものだけを集めてプリントして、90年代ストリートっぽいTシャツにしたかったんです。これは今回の自信作ですね。

―これは週末リリースされるんですよね。アイテムの出来が非常に楽しみですね。今日はありがとうございました。

小法師隆平(こぼしりゅうへい)
NuGgETSデザイナー。
専門学校卒業後、セレクトショップ「ネペンテス」に入社。2009年に独立。
そして、2010S/SよりNuGgETSを立ち上げる。
ベーシックなアイテムをベースに、ギミックを効かせ変化を付けた個性溢れるアイテムをラインナップ。
コレクションのほか、Tシャツのみに特化するアザーラインNuGgETEEも展開する。


MARVEL NIGHT
Presented by WISM & Heather Grey Wall

東京で最も注目を集めるこのスペシャルコラボレーションを記念して、ウィズムとヘザーグレーウォール、そしてナゲッツ、[マーク マックネイリー(MARK McNAILY)]の4ネームによる1夜限りのドリーム・ナイト「MARVEL NIGHT」を真夜中の渋谷にて開催決定!
日時:2012年9月28日 24:00〜
会場:Shibuya WWW
住所:東京都渋谷区宇田川町13-17ライズビル地下1階
URL:www-shibuya.jp
入場:1,500円(1DRINK)
DJ:DJ DARUMA(DEXPISTOLS / CREPEMAN)、YOPPI(Hombre Nino / T19)、Daisuke Yamamoto(BAYCREW’S)、BLACK PUNKS(4K / HYPEBEAST)
LIVE:”is & ism”
VJ:AIRI

WISM

お問い合わせ先

ウィズム

渋谷区神宮前5-17-20 MAP
Tel:03-6418-5034
営業時間:11:30~20:30(月・火・木・日 11:30~20:00)
http://wism-tyo.jp/

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