『Paint It Black?』土井地博(ビームス プレス・プランニングディレクター)

by Mastered編集部

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ビームスのPRという枠を飛び越え、いろいろな役職を股にかける土井地氏。
彼が今、気になってるテーマに沿って持ってきてくれたアイテムを交えて取材をスタート。
今回はテープが回ってる手前、公の顔で対応してくれてます。

土井地さんが紹介してくれたモノ一覧を先に見る >>

写真:平山 勝之

クラシックなモノとハイテクなモノと

テーマは「黒」

テーマは「黒」

— では早速、気になっているテーマと持ってきたアイテムについて聞かせてもらえますか?

土井地氏(以下敬称略):テーマは… 最近『黒』っていう色に注目してまして。でも、ただの黒って言うのではなくて、濃淡であったり質感の違いであったり。
僕は元々そこまで黒っていう色が得意ではなかったし、好きでもなかった。色と色が混ざり合う感じだったり、白をベースにしてそこに映える色が好きだったんですけど。
でも最近よくスーツを着るようになったんですよ。今まではフォーマルな時だからスーツ、という感じだったんですが、それ以外のオケージョンでも普通に着るようになりました。
そういう風に、季節で雰囲気を変えた服装をしたりするのが面白くなって。それで今まであまり着る事のなかった「黒」も面白いなって思うようになりました。

元々ファッションの仕事が中心なのでコレクションは見たりするんですけど、黒とグレーと白って流行色じゃないですか。その中でも、僕はどちらかと言うとグレーと白が好きだったんですけど、なぜか身の回りを見ると自然と黒のモノが増えてきていて。それで今季は「黒」に注目してみようと。
それは洋服しかりアートしかり、写真もそうなんですけど、いろいろな着眼点で「黒」を見て行きたいという気分なんですよね。

昔はヨウジ(Yohji Yamamoto)やコム・デ・ギャルソン(Comme des Garçons)が好きだったり、今だとアン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)が好きだったり、そういう世界観は元々好きなんですよね。でも、いざ自分で着るとなると「ちょっと違うかな」と思っていたんです。
だけど、ちょうど今って気分的にも革靴だったり、ヘビーデューティとかブリティッシュっていうキーワードが来ているなかで、あえて自分は「黒」をテーマに着てみようかな、という感じですかね。

— なるほど。それで今回のラインナップになるんですね。では、まずはこのMacBookあたりからお願いします。

土井地:これは仕事で使っていて。MacBook Airも使っているんですけど、メインはこれです。アップルAppleさんと仕事をご一緒してる(編集部注:参照っていうのもあるんですけど。
『Macで黒いノート出ないかなぁ』って思ったら発売されて。実際使ってみても、意外にも自分の中で黒がすごくしっくりきて。なので、もう日々これを使ってます。

次がモスコット(MOSCOT)のメガネ。野村訓市くんの紹介で『ビームスで、どう?』ってお話をいただいたのがキッカケですね。
僕もよく出張でニューヨークに行くんですけど、全然知らなかったんですよ。
前からクラシックなメガネは欲しかったんですけど、いざとなるとどこか違和感があるモノが多くて。でも、久々に掛けやすいモノに出会えたなと。
元々目が悪いので、度の入ったスモーキーなレンズを入れて掛けようと思っています。

こういうクラシックな感じのモノ(モスコット)と、すごく新しいモノ(MacBook)みたいに、距離感のあるモノ同士を合わせるのが最近好きみたいです。

それで、次がiPod Touch。というよりこのイヤフォン。
標準装備のイヤフォンが白なんですけど、それが好きじゃないんですよ。なのでボーズBOSEのモノに替えてます。値段の割に他社のモノより、音も全然イイんですよね。

— 音楽は最近何をよく聞いてるんですか?

土井地:最近は友達の影響でエチオピアンジャズとかを聴いてます。またトライバルっぽいのも聴いたりしますけど。
逆に今流行っている音楽なんかは勉強不足で…。でも色々聴くようにはしてるんですよね。
売れている曲には、それなりに売れる為の何かがある、っていうことでしょうし。
なので、なるべく枠は広げて聴くようにしています。

— 次は腕時計ですね。

土井地:前はいろいろな物を付けたんですけど、最近はIWC(International Watch Company)のマーク16。パネライ(OFFICINE PANERAI)とかも好きでいいなとは思ったんですけど。これはスーツやジャケットでも、Tシャツとでも合いやすいですし。
フェイスは広いんだけど、割と小振り。これ、すごくイイ時計です。
それで、やっぱりこれも文字盤は黒。

次のページは『デザインとしての黒』です。