スタイリスト竹崎久貴が「帽子の日」に語る、ハットの被り方

by Mastered編集部

8月10日は「Hat Day」なのだそうだ。 “ハッ(8)ト(10)”の語呂合わせから、帽子専門店overrideを運営する株式会社栗原が「Hat Day」と称して、「ハットを楽しむ日」としている。 そんなHat Dayを記念し、ハット選びの秘訣について、当サイトでもおなじみのスタイリスト、竹崎久貴に話を訊いた。
※本特集内に掲載されている商品価格は、全て税抜価格となります。

Photo:Shota Kikuchi 、Text&Edit:Atsushi Hasebe

スタイリスト 竹崎久貴が提案する、今秋のハットスタイル

「普段、僕ってカジュアルな格好をしてるじゃないですか。そこにトラディショナルなハットを被ると、引き締まるんですよ」

そう語るのは、Masteredをはじめ、ファッション雑誌でお馴染みの人気スタイリスト、竹崎久貴。猛暑真っ盛りの帽子の日だが、ここではシーズンに先駆けて、秋の装いに似合うハットを提案してもらった。

「このスタイルは、シャツもパンツも今日的なビッグサイズ。でも、帽子や靴はオーセンティック。僕もいい年齢になってきました。でも、カジュアルでストリートな服装が今も好き。だからサイズ感とかでは遊んだスタイルをします。そんなときに、帽子や靴といった小物にクラシックなアイテムを使うと、全体を上手く引き締めてくれるんです。これだけでぐっと大人なスタイリングになりますよね」

こちらのコーディネートで竹崎氏が帽子の専門店、overrideの数多くのアイテムの中から選んだのは、ライトフェルト素材の中折れハット。畳んで持ち歩けるクラッシャブル仕様だが、巻きのリボンとパイピングが付いたクラシカルな雰囲気のハットだ。

「ブリムが短めで、上に反ったオールアップタイプがカジュアルなスタイリングには良くハマりますね。個人的には、ハットを”ハズし”として使いたくないので、カラーのトーンに合わせて、色が馴染むようにコーディネートしました。キャップだったら、色を変えてあえてハズしアイテムとして使うこともあるんですが、ハットに関しては、全体的なスタイルに馴染むように使いたいですね」

もう一点、竹崎氏が選んだのはヌメ革素材のハット。なんと藍染で染めらた贅沢なアイテムだ。

「洋服にしても、気に入ったら、ずっと着続けるタイプなんです。ハットはキレイに扱えば、ずっと使えますし、良いモノはクタりにくい。だからハットは多少高くても良いモノを買いたいですね。この帽子は藍染の経年変化も楽しめそうですし、長く愛用したくなります」

最後に、帽子選びに大切だと強調するのはサイズ感。

「実は、僕、頭のサイズが大きくて、昔はハットを敬遠してたんです。でも、自分のサイズに合うモノをちゃんと選べば似合うと気付いて被るようになりましたね。ハットはサイズが大事だと思います。サイズが小さいと浮いてしまってカッコ悪い。モデルをスタイリングするときも、モデルは頭が小さい人が多いので、大きすぎてブカブカにならないように気をつけてますね。overrideのような帽子の専門店なら、ちゃんとヘッドサイズを測ってくれますし、サイズも揃っているので、そういうところで、しっかりサイズの合ったものを選んだらいいと思います」

【商品のお問い合わせ先】
override 明治通り店
TEL:03−5467−0047
http://overridehat.com

Light Felt Crushable 12,000円
ライトフェルトという畳める帽体を使用した中折れハット。ウィンドキャッチという、風で飛ばされないようにコートなどのボタン穴につなぐコードも付いた本格的でクラシカル仕様でもある。

Ai-Leather Fedora [ai] 53,000円
都内唯一の藍染工房「壺草苑(コソウエン)」で、染まりにくいヌメ革を何度も手間と時間をかけて染めらた逸品。短めのブリムで、誰にでも似合いやすいオーソドックスなハットだ。