環ROY、Taquwami、OBKRが描いた”ゆめのあと”。

by Mastered編集部

ウッドストック・フェスティバルが開催された1969年に、デニムとレコードを扱う小さなセレクトショップとして産声を上げた [Gap(ギャップ)]が、今夏、新たに始動させたミュージックプロジェクト『1969 RECORDS』。耳の早い音楽ファンから今最も注目を集めているアーティスト5組とタッグを組む 『SUMMER MUSIC LOOKBOOK』には、Awesome City Club、HAPPY、never young beach、環ROY×Taquwami×OBKR、雨のパレードという旬な5組が名を連ねている。

そして今回、音楽とファッションを愛する我々EYESCREAM.JPは、同プロジェクトの中から環ROY×Taquwami×OBKRにスポットライトを当て、本ミュージックプロジェクトの為に彼らが書き下ろした新曲、"ゆめのあと"のMVを手掛けた古屋蔵人も交えた4者対談を敢行。[Gap]の原点を探る話題のミュージックプロジェクト、そして彼らの"ゆめのあと"について、たっぷりと話を訊いた。

Photo:Takuya Murata、Interview&Text:Maruro Yamashita、Edit:Keita Miki

「みんなの持っているものが綺麗に並んで、不思議な世界観になった。」(環ROY)

— そもそも、どのような流れで今回のプロジェクトが実現したんですか?

環ROY:GAPさんから話を頂いてから、僕がTaquwamiさんとOBKRさんを誘ったんですが、ソロだといつも通りというか、ライフワークなので、出来れば今回は違った取り組みがいいな~と思って。この機会に気になってた人に声をかけてみようと。で、2人に急に連絡を取るっていう。

— 元々交流は?

環ROY: 全く無かったですね(笑)。

Taquwami: 初めまして、でしたよね。今日で会うのが4回目くらいです(笑)。

環ROY: でも、OBKRくんと古屋くんは仕事してるんだよね?

OBKR: そうですね、もう2回くらいは。今回で3回目になります。

環ROY:なので、古屋くんにOBKRくんの電話番号を教えてもらって。

環ROY

環ROY

— ROYさんは、お二人のどういうところに魅力を感じていたんですか?

環ROY:単純になんか良いな、好きだなって思ってましたね(笑)。

古屋:綺麗に馴染んでたよね。

環ROY:結果ね。良い意味で、不思議なバランスになって良かったかなと。みんなの持っているものが綺麗に並んで、不思議な世界観になった。

— 楽曲の内容に関して、GAP側から何かリクエストはあったんですか?

環ROY:”1969″というキーワードがあったくらいですかね。

OBKR: 歌詞もそのキーワードを意識して書きました。

環ROY:一通りGAPの成り立ちを調べつつ、歴史的な意味で、その年代前後のこともリサーチしながら一緒に作詞しました。

Taquwami

Taquwami

— 最初のオファー段階から、この企画に参加する他のアーティストも教えられていたんですか?

環ROY:そうですね。なんで僕だけオジサンなんだろう?って思いましたけど……

(一同笑)

Taquwami: 俺らだけバンドじゃないとかそういうことではなく(笑)?

— 他の4組のアーティストのことはあまり意識しませんでしたか?

環ROY:あまり気にしてなかったですね。

OBKR: 自分もそうですね。この3人で出来ることだけを考えていた感じです。

古屋:OBKRくんって、他人と歌詞書いたりすることあるの?

OBKR: ないですね。1人で集中して書きます。今回は、ROYさんの家で作詞会をやろうってことになったんですが、ROYさんが言葉遊びを始めた瞬間、「高校の時見てたやつだ! すげー!」って思いましたね(笑)。

Taquwami: いつもそういう感じで歌詞を作るんですか? 言葉を口から出してみて?

環ROY:いや、場合によって。ラッパー同士だとそういうことも多いんですけどね。

OBKR: 普段の自分のやり方と全くアプローチが違っていて。僕はどちらかというと、構造を書いて、トピックを書いて、整理して、みたいなやり方なんですが、それが崩れると、上手く良い言葉が出てこないので。

OBKR

OBKR

— 抽象的であるが故に、どんな人でも自分のことのように感じるような、普遍性がある歌詞だなと感じました。

環ROY:そうだとうれしいですね。

— 今回のミュージックビデオの監督を古屋さんにというのもROYさんからの依頼ですよね? 先ほど出来上がったばかりのミュージックビデオを拝見したのですが、とにかく映像美が印象的でした。ドローンを使った撮影となった経緯は?

古屋:もちろん曲との親和性というのもありますが、単純に使いたかったというのが1番の理由ですかね。やっぱり普段ドローンはドローン然とした使い方を求められることが多くて。ランドスケープを見せたりとか、建物を見せたりとか。だけど、今回は滅茶苦茶に危ない使い方をしていて。実は、撮影の最初におもいっきりぶつけちゃったんですよ(笑)。

環ROY:そう(笑)。生垣にね。

古屋:3人にもぶつかりそうになったし。そういうギリギリな暴走運転でビデオを作るっていうのをやってみたくて。内容的には空撮と人の目線くらいの視点が混ざっているんですけど、あれは普通はドローンを使う人は嫌がる撮影のやり方なんです。でも今回は、「保険入ってるし、やってよ!」ってお願いして。

環ROY:壊れちゃうから普通は嫌がるもんね。

古屋:そう。それに1発撮りも難しい。ドローンを操縦する人、ドローンについてるカメラを操作する人、そして3人のパフォーマンス。5人の誰がしくじってもダメな撮影だったので。

環ROY:1カットの長回しというやつですね。

古屋:3人にミスはなかったんですけど、カメラには、やはりミスが出て。そうなるのは覚悟の上だったんで、最悪1発撮りじゃなくてもいけるよう、バックアップも考えてたんですけどね。暑い中、皆には何度もお願いしちゃいました。

環ROY:「もう1カットじゃなくて良くない!?」って10回くらいは言ったよね(笑)。

古屋:言ってたね(笑)。ROYくんとは何度も作ってるからあれなんですけど、僕はルールを決めて撮るタイプなので。他の人がカットを刻んで撮影したなら、こっちは真逆で!という感じで考えていました。おかげで、あんなに走ることになるとは思ってなかったですけど。でも、皆が頑張ってくれたので、最高のものになったと思います。なかなか珍しいカメラワークができました。

OBKR: そういえば、話が少し戻りますけど、トラックはなんでTaquwamiさんだったんですか?

環ROY:気になってたから。

OBKR: 最初のきっかけは?

環ROY:きっかけは、SUPERCARのナカコーさんがtwitterで、「このひといいよ!」って教えてくれたんです。それで数年間マークしてたの(笑)。

LOOKBOOK

— 今回の新曲”ゆめのあと”のテーマにTaquwamiさんのトラックが合いそうだったとかですか?

環ROY:そういうことでもないです。タイミングだったんじゃないでしょうか。

古屋:トラックは1から作ったの?

Taquwami: いや、もともとストックしていた候補をいくつか提出して、ほぼベースとコードだけのデモに二人がボーカルを載せてくれて、そこから編曲しました。実は、一番選ばれると思ってなかったやつが選ばれたんですよ。

OBKR: え? なんでですか?

Taquwami: コードの展開が結構多い曲だったんで、これでいくのか、と思って。

OBKR: 他の曲は、トラックとして完成してて。シークエンス同士の絡みがしっかりしてたんで、歌を入れる余地が無い。どっかを間引かないと曲として成立しない気がしてて。あのトラックは空白の中に美しさがあったから、歌が入り込む余地があるって思ったんですよね。

環ROY:デモの中でも一番未完な曲だったよね。

OBKR: そう。そのおかげで最終的にその空白が心地よい間になった感じ。

古屋蔵人

古屋蔵人

— また3人で製作される機会はありそうですかね?

環ROY:もちろん、機会があればやってみたいですね。

OBKR: Taquwamiさんとサンプラーを持ち寄って作ってみたいです。

Taquwami: 本当ですか? やりましょうよ。

OBKR: トラックメイク的な作り方ってしたことないんで、絶対勉強になるなって。

Taquwami: 俺も人と一緒に作ったことが全然ないし、「自分の部屋」で完結しちゃってるんで。自分のトラックに、歌やラップを乗っけるっていうのを凄いやりたかったんです。だから、今回、GAPさんを通してこんなに良い物が出来て凄い嬉しかったし、なにより楽しかったですね。

環ROY:それは本当に良かった。GAPさん、またお願いしますね!

古屋:またやりたいね。ビデオの撮影では日焼けも出来たし。

Taquwami: まだ若干顔赤いですからね(笑)。

OBKR: ほんとだ(笑)。

Taquwami: 完全に「自分の部屋」から出た感じですね(笑)。

メイン

『1969 RECORDS』のクライマックスを飾るライブストリーミングフェス『360° VIRTUAL MUSIC FES』の開催が決定!

『360° VIRTUAL MUSIC FES』は、『SUMMER MUSIC LOOKBOOK』に登場した4組のアーティストによるライブストリーミングフェス。ストリーミングでは、ステージ上に最新技術360°を撮影できるカメラが設置されており、専用のチャンネルを覗けば、仮想現実(VR)の世界に迷い込んだような映像美を体感出来る。

さらに、今回のフェスをさらに楽しむ事ができる、オリジナルのビューアー「ハコスコ」を全国のGapストアで2016年7月9日より限定配布。ハコスコは、Gapストアにて、税込5,000円以上の商品を購入し、レジにて「1969」と声掛けをすれば入手が可能となっている(数量限定)

その他、詳細に関しては以下よりご確認を。

【1969 RECORDS 360° VIRTUAL MUSIC FES】
開催日時:2016年8月9日 18:00 OPEN 18:30 START
出演:Awesome City Club、HAPPY、never young beach、雨のパレード ※順不同。出演アーティストはキャンセル・変更になる場合があります。

■オリジナルハコスコ配布期間:2016年7月9日~無くなり次第終了
※全国のGapストアにて5,000円(税込)以上、お買い上げのお客様
※お会計の際、ストアスタッフに「1969」とお声掛け下さい

http://www.gap1969.jp/records/summermusic2016/fes/

※本ライブ映像は、360° VIRTUAL MUSIC FES Special Site にて、後日アーカイブを公開致します

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