Photo:Cho Ongo | Styling:Takayuki Tanaka | Model:Disk Nagataki | Text&Edit:Keita Miki
※ミックス音源はこちら!(ストリーミングのみ)
— まずは音楽を好きになったきっかけについて教えてください。
Disk Nagataki:小学生の時にダンスを始めて、当時、小学校の休み時間にJ-POPの曲のダンスを完コピして踊ったら、ものすごくウケたんです。その体験が、音楽業界に自分が合っているかなと感じたきっかけです。それでダンスをやりたいと思うようになり、家族は音楽に全く興味が無かったのですが、ダンススクールに通わせてもらうことになりました。そのダンススクールで聴いたZapp & Roger、Earth, Wind & Fire、Chicなんかが僕にとっての初めての洋楽。音像の壮大さにグッときて、「こういうのは日本の音楽には無いよな」って思ったのを良く覚えています。そこから洋楽に興味を持つようになり、レンタルショップとかで気になるCDをどんどんレンタルして、アーティスト名や細かなジャンルの違いを勉強していきました。
— となると、音楽についてはほぼ独学なんですね。
Disk Nagataki:あとは、ダンススクールの先生からいろいろ教えてもらったりですかね。インターネットも上手く使えず、知る術が無かったので、とにかく近所のTSUTAYAや雑誌が全てでした。レンタルしたCDのブックレットを読み込んで、色々な専門用語やアーティスト同士の繋がりまで吸収してましたね。それと、当時読んでいた雑誌に載っていたアーティストのインタビューからも影響を受けました。例えばSWAGGER(スワッガー)とLupe Fiasco(ルーペ・フィアスコ)、A BATHING APE®(ア ベイシング エイプ®)とPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)のようなアパレルブランドとアーティストの繋がりも、自分にとっては音楽を知る上での大事な知識だったんです。
— そういった話題を共有できる友達はいたんですか?
Disk Nagataki:ヒップホップとかはB系が流行った時代もあって聴く人はいましたが、高校の時くらいまで周りにいませんでしたね。
— 楽器の経験は?
Disk Nagataki:楽器に関しては、未だに全く弾けないですね。ダンスをやるんだったら、生楽器は「なんか違うな」と当時は思っていて。ダンスと楽器が自分の中で交わらなかったんです。
— ダンスはいつまで続けていたのでしょう?
Disk Nagataki:高校の終わりまで、ずっとダンスは続けていました。幼馴染がみんなダンスをやっていたこともあり、同じ高校に進学して、みんなでダンス部をやっていた感じです。ただ、中学3年生の時に安いターンテーブルを買ってもらって、少しDJも勉強していたんですよね。レコードだとリミックスとかインスト、アカペラなんかが収録されているじゃないですか。そういうCDには入っていない珍しい音源をダンスに使いたくて、レコードを買い始めたんです。
— どちらかというとレコードプレイヤー的な使い方ですね。
Disk Nagataki:そうですね。高校生になると徐々にファッションにも興味が湧いてきて、そのタイミングでようやくDJやラップをやっている先輩、同級生が集まり始めて地元のクラブでデイイベントをやるようになりまして。その時の経験が自分の中でのクラブミュージックの基礎になっていますね。それこそ、DIESELのJOMMYさんが当時所属していたDIGITAL JUNKEEZというダンスチームにもすごく影響を受けました。