三木:僕はサニーデイ・サービスが終わったくらいのタイミングでやっと会場入りですね。とりあえずレッドマーキーでスチャダラを観ようって話になったんですが、メインゲートを通過する辺りで、RADWIMPSの”前前前世”が流れて来て。なんか”前前前世”を聴きながらフジロックの会場に入るっていうのは、時代を感じるというか、自分の中でかなり新鮮でしたね。ある種の感慨深さがありました。
長谷部:そうか、その時間のグリーンステージ(以下、グリーン)はRADWIMPSか。客入りはどうだったの?
三木:通過しただけなんで何とも言えないですけど、結構埋まってたと思いますよ。グリーンに着いた時には”前前前世”から”スパークル”に曲が変わってたんですけど、ピアノの音が思いのほか、夕方のグリーンにハマってて。「さすが、大舞台に慣れてるな~」と思いました。
羽賀:その頃、私も”スパークル”を聴きながらグリーンからホワイトに向かって移動している最中だったのですが、思わず足を止めて1番だけ聴きました(笑)。
長谷部:で、結局スチャダラは見たの?
三木:見たは見たんですが、いかんせん人が多すぎて……。”サマージャム2020″~”サマージャム’95″の繋ぎを見たら満足したので、とりあえずビールを買いに行きましたね(笑)。
羽賀:初日なのにレッドマーキーから人が溢れてたらしいじゃないですか。
羽賀:その後は、ヘブンでFATHER JOHN MISTYを見ました。
長谷部:あっ、いたんだね。俺も見てたよ。
羽賀:なんなら、その直前にGAN-BAN SQUAREでやっていた、彼のトークショーとアコースティックライブにも行きました(笑)。大きな身振りで、体を使って自由に表現するパフォーマンスが本当に格好良かったです!
長谷部:俺も初日のベストアクトだった。後で調べて分かったんだけど、元FLEET FOXESなんだよね。今年はUSインディー系のバンドも少なかったし、グリーンにもアメリカのバンドが出ない年だったから、これは見たいなって思ってて。すごく良かったよね。
三木:たしかに言われてみると、今年はアメリカ色、薄めの年でしたね。あっ、先に言っておきますが、僕はスチャダラの後、原稿を仕上げようと思って、1度ホテルに戻って原稿を書いたんですが、原稿を書き終わってからダラダラしていたら見事に寝落ちしまして……。起きたら、まさかの21:30(笑)。The XXは終わってるし、Gorillazは始まってるし、もうどうしようも無いので、もう一回寝ましたよ。それから、頑張ってyahyelを見に行ったり、クリスタルパレスに行ったりもしてみたんですけど、The XXとGorillazを見逃したショックから立ち直れず、1時間ぐらいブラブラして、お酒もそこそこに就寝。結局、初日はほぼ何も見てないっていう(笑)
長谷部:ファッション関係者の間では、「三木の元気が無い」って噂になってたよ(笑)。
三木:ここ2年ぐらい、ほとんど雨が降らなかったので、無意識に「フジロック超楽しい!」ってイメージが頭の中に出来上がっていたんですが、今年は見事にそれが崩れましたね(笑)。「雨のフジロックって辛いんだ」ってことを思い出しました。
羽賀:私は、かなりタイトにスケジュールを刻んでいるので、雨じゃなくてもフジロックは毎年強制労働並みに辛いんですけどね。