こうして出来上がったパーツを組み合わせ、段々と[master-piece]のバッグは完成していくのだが、製品として世に出る前に作られるサンプル(試作品)を製作するのも1Fで行われている仕事。
「職人編」で桂さんが話していたように、[master-piece]のバッグは現場の職人たちの意見も積極的に取り入れながらデザインを行っているので、実際にデザイナーがBASE大阪に足を運び、職人と意見交換をしながら、その場でサンプルを製作していくということも少なくないそうだ。
さて、続いてやって来たのは、BASE大阪の本丸とも言える、2F、3Fの作業場。[master-piece]の製品が生まれるこの場所には30台以上もの様々なミシンが並んでおり、1つ1つ丁寧にパーツが縫い合わされていく。バッグによっては手作業で組み立てていくパーツも存在しており、この日はちょうど昨シーズンに登場した新作『GABATTE』がラインに流れていたのだが、その名の通り、ガバッと開く開け口部分は、全て手作業で製造。
実際に手作業で行う工程を体験させてもらったが、これがなかなかどうして。一見すると簡単そうに見える作業にも熟練した技術が必要とされており、職人の凄さを改めて再認識出来た瞬間であった。